ドル円、クロス円での円安目立つ展開に、株高によるリスク選好の動きなどが支え=東京為替概況
ドル円、クロス円での円安目立つ展開に、株高によるリスク選好の動きなどが支え=東京為替概況
先週末の米雇用統計が予想を大きく下回る弱い伸びとなりドル売りが進んだ後を受けての週明けの東京市場。ドル円は朝方若干ドル安を試す場面が見られたが、その後買い戻しが入り、午前中に108円90銭台を付ける動きとなった。その後の押し目は限定的で、午後は高値圏もみ合いと堅調な地合いが続いている。
米雇用統計の弱さを受けて米FRBによる緩和姿勢長期化見通しが強まり、米株高を誘う格好でリスク選好の動きが広がっている。
クロス円も軒並みの上昇。ユーロ円は朝の132円ちょうど前後から132円30銭台に。
目立ったのはポンドの買いでポンド円は朝の152円ちょうど前後から152円90銭台まで。6日に行われたスコットランド議会選挙において、SNPが第1党を維持し、改選前から議席も伸ばしたものの、焦点となっていた過半数に届かなかったことや、勝利したSNPが主張する独立を求める住民投票について、コロナ下では実施しないと改めて示したことでポンドが買われやすい地合いに。ポンドドルも朝の1.3990前後から1.4050超えに。
ランサムウェア攻撃を受けて米最大のパイプラインを含むコロニアル・パイプライン・カンパニー管理下のパイプラインが操業停止となっていることでNY原油が上昇。カナダや豪ドルなどの資源国通貨買いの動きも見られた。ドルカナダは朝の1.2130台から1.2110前後まで。カナダ円は89円40銭台から89円80銭玉で。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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