ユーロはポンドに対して過大評価との指摘も=NY為替
本日のユーロドルは伸び悩む動きも見せていたものの、NY時間に入って買い戻しも見られており、リバウンドの流れは堅持している。前日は1.21ドル台まで上昇していたものの、東京からロンドン時間にかけて戻り売りが優勢となり、1.20ドル台半ばまで値を落としていた。しかし、1.20ドル台半ばに来ている100日線はしっかりと維持されている。
一方、ユーロはポンドに対しては過大評価との指摘も一部から出ている。公正価値モデルに基づくと、ユーロは対ポンドで1.3%過大評価されており、英政府が大きなトラブルを抱えなければ、ユーロは対ポンドで下落する可能性が十分にあると指摘している。
ジョンソン英首相は否定していたが、「3度目の都市封鎖に踏み切るくらいなら、何千もの遺体が積み重なるのを見る方がましだ」と首相が発言したとの報道が伝わっていた。
4月はポンドにとって上値の重い月となっているが、EUでのワクチン展開に進展の兆しが見られる中で、英国の優位性が今後薄れて行くとの見方がポンドの重石となっている。しかし、現在はそれよりもむしろ、政治的不確実性にポンドは苦悩しているという。
EUR/USD 1.2077 EUR/JPY 131.16 EUR/GBP 0.8682
GBP/USD 1.3911 GBP/JPY 151.08
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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