反発、ワクチン先進国の需要回復を期待＝ＮＹ原油概況

NY原油先物5月限（WTI）（終値）
1バレル＝59.33（+0.68　+1.16%）

　ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比（速報値）は、期近２限月が前日比０．６８～０．６９ドル高。その他の限月は０．７１～０．７８ドル高。

　石油需要の回復期待が相場を押し上げた。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展を背景に米国では経済活動の正常化が始まりつつあり、最近の経済指標が良好であるほか、英国では来週１２日からパブやレストランの屋外営業の再開が認められるなど、主要国の一角はコロナショックを乗り越えようとしている。

　ただ、フランスなど欧州の一部ではコロナの流行が悪化し続けているうえ、インドでは新規感染者数が過去最多を記録するなど、新たな感染の波が到来している。世界的な需要回復見通しの不透明感は根強い。

　時間外取引で５月限は堅調。通常取引序盤にかけて買いが続き、６０．９０ドルまで上値を伸ばした。ただ、その後は高値から失速し、上げ幅を縮小して引けた。

MINKABU PRESS