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米債利回り上昇一服も、堅調地合い維持

見通し 

米債利回り上昇一服も、堅調地合い維持

イースター前の調整も

金曜日はグッドフライデーで市場の多くが休場

【東京市場】ドル円は110円台後半推移続く

仲値がらみで少し買いが入り、110円80銭台を付けるも、
昨日の海外市場での高値110円84銭にも届かずに値を落とすと、いったん調整が入る展開に。

 もっとも調整の動きも昼過ぎの110円57銭までにとどまっており、110円台後半での推移が続く展開となっている。

 ドル高基調が継続しており、下がると買いが出る流れも、
明日からのイースターがらみでの長期休暇を前に積極的に高値を追う動きにも慎重。

【ロンドン市場】高値もみあい

 ドル円は高値圏もみ合い、昨日海外市場での高値を超え110円85銭を付けるも、
昨日東京市場で付けた直近高値には届かずもみ合いに。

 ユーロドルが1.1713を付けるなど一時ドル全面高も、
欧州PMIが強めに出たことでユーロドルは1.1750前後まで上昇。
ユーロ円が130円台に乗せるなどユーロ買いの動きに。

【NY市場】米債利回りが低下

 米債に調整の買いが入る格好で米債利回りが低下。
東京市場で1.75%台を付けていた10年債利回りは1.67%台まで。

 この流れでドル買いは一服も底堅さが見られ、ドル円は110円50銭台まで。
ユーロドルは1.1770前後まで買い戻しが進んだ。

【本日の見通し】休場ムード

 グッドフライデーで市場の多くが休場。
欧州は完全に休場。米国も基本的には休場で債券市場もやっていないため
通常であれば為替市場も休場となるが、
連邦政府の休日でないため、雇用統計の発表があり注意。

 かなり強い数字が見込まれる雇用統計であるが
ロックダウン緩和の下での雇用者数にはある程度のブレがつきもので
予想値からの乖離もありそう。
この場合、マーケット参加者が極端に少ない中でどうなるのか読みにくい面も。

【本日の戦略】様子見

 基本休場ムードで無理をせず
雇用統計前後の動きだけはチェック。
ただポジションは無理にとらない。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/1 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.73  1.1730  129.86
高値  110.85  1.1780  130.27
安値  110.55  1.1713  129.65
終値  110.62  1.1777  130.27
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/1 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  29388.87 +210.07
DOW   33153.21 +171.66
S&P    4019.87 +46.98
Nasdaq  13480.11 +233.24
FTSE   6737.30 +23.67
DAX   15107.17 +98.83
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/1 木曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=61.45(+2.29 +3.87%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1728.40(+12.80 +0.75%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/1 木曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
日銀短観(2021年第1四半期)08:50
結果 5.0
予想 -1.0 前回 -10.0(大企業製造業・業況判断)
結果 4.0
予想 4.0 前回 -8.0(日銀短観(大企業製造業・先行き))
結果 -1.0
予想 -4.0 前回 -5.0(大企業非製造業・業況判断)
結果 -1.0
予想 -1.0 前回 -6.0(大企業非製造業・先行き)
結果 0.5%
予想 -1.4% 前回 -1.2%(大企業全産業・設備投資)

【豪州】
貿易収支(2月)09:30
結果 75.29億豪ドル
予想 98.72億豪ドル 前回 96.16億豪ドル(101.42億豪ドルから修正)(貿易収支)

小売売上高(確報値)(2月)09:30
結果 -0.8%
予想 -1.1% 前回 0.3%(-1.1%から修正)(前月比)

【中国】
財新製造業PMI(3月)10:45
結果 50.6
予想 51.4 前回 50.9(財新製造業PMI)

【ユーロ圏】
小売売上高(2月)15:00
結果 1.2%
予想 2.0% 前回 -6.5%(-4.5%から修正)(前月比)
結果 -9.0%
予想 -5.0% 前回 -9.3%(-8.7%から修正)(前年比)

ドイツ製造業PMI・確報値(3月)16:55
結果 66.6
予想 66.6 前回 66.6

ユーロ圏製造業PMI・確報値(3月)17:00
結果 62.5
予想 62.4 前回 62.4

【スイス】
消費者物価指数(3月)15:30
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 -0.2%
予想 -0.3% 前回 -0.5%(前年比)

小売売上高(2月)15:30
結果 -6.3%
予想  前回 -0.7%(-0.5%から修正)(前年比)

SVME購買担当者景況指数(3月)16:30
結果 66.3
予想 64.5 前回 61.3

【英国】
製造業PMI(確報・購買担当者景気指数)(3月)17:30
結果 58.9
予想 57.9 前回 57.9
 
【米国】
新規失業保険申請件数(03/21 – 03/27)21:30
結果 71.9万件
予想 67.5万件 前回 65.8万件(68.4万件から修正)(前週比)
結果 379.4万件
予想 375.0万件 前回 384.0万件(387.0万件から修正)(継続受給者数)

建設支出(2月)23:00
結果 -0.8%
予想 -1.0% 前回 1.2%(1.7%から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(3月)23:00
結果 64.7
予想 61.5 前回 60.8

【カナダ】
住宅建設許可(2月)21:30
結果 2.1%
予想 -1.4% 前回 6.9%(8.2%から修正)(前月比)

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《4/1 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*レーンECBチーフエコノミスト
インフレのダイナミズムが継続的にシフトする根拠はない。
第1四半期GDPは再び縮小する可能性。
インフレの経過にとって、パンデミックが引き続きリスクを投げかけている。
中期的なインフレ見通しは引き続き抑制されている。

【米国】
*デイリー・サンフランシスコ連銀総裁
バイデン大統領のインフラ計画は成長を加速させるだろう。

*バーンスタイン米大統領顧問
バイデン政権の経済計画の第二弾は4月中旬に公表される見込み。
インフラ計画は電気自動車、チャージステーションの普及を加速させる。

*イエレン米財務長官
バイデン大統領の経済計画は米経済の競争力をより一層高めよう。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(3月)8:00
予想 -0.1% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.1%(前年比)

【米国】
非農業部門雇用者数(3月)21:30
予想 65.0万人 前回 37.9万人

失業率(3月)21:30
予想 6.0% 前回 6.2%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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