ダウ平均は一時３００ドル超上昇 原油買戻しで前日のリスク回避後退＝米国株序盤

NY株式24日（NY時間11:49）
ダウ平均　　　32705.01（+281.86　+0.87%）
ナスダック　　　13188.77（-38.93　-0.29%）
CME日経平均先物　28505（大証終比：+315　+1.11%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反発しており、一時３００ドル超上昇する場面がみられた。一方、ナスダックは前日付近での推移。前日急落していた原油相場に買い戻しが入っており、ＷＴＩは６０ドル台を回復している。それに伴い前日のリスク回避の雰囲気は後退しているようだ。

　エネルギー株を中心に銀行株や産業株の上昇が全体の上げをリード。一方、米国債利回りも上昇に転じていることから、ＩＴ・ハイテク株はまちまちの動きが見られている。

　前日引け後にインテルがガイダンスを公表していたが、新工場建設に大規模投資を実施し、他社から半導体製造を受注するファウンドリー（受託生産）事業に乗り出す計画を明らかにしている。同社はファウンドリー事業参入のため、２００億ドル投じてアリゾナ州に２つの新工場を建設するほか、米欧などでさらなる工場建設も計画しているという。アナリストからは野心的な目標として、概ねポジティブな声が出ているものの、重要なのは実現できるかどうかだという。インテル株が上昇しているほか、アプライドやラムリサーチなど半導体製造装置関連株が堅調。インテルの新工場建設に伴う製造装置への需要が高まるとの期待が膨らんでいるようだ。

　市場は新な材料を探しており、現在は株価修正の動きというよりも、時間修正に伴う方向感のない上下動を繰り返している可能性があるとの指摘も出ている。バイデン政権は新たに３兆ドル規模のインフラ投資計画を模索しているとの報道が伝わっていたが、どれだけ承認されるかは疑問の余地が大きいとの声も聞かれた。　

　なお、イエレン米財務長官とパウエルＦＲＢ議長の上院での議会証言が行われているが、特に株式市場の反応は限定的となっている。

インテル　63.36（-0.12　-0.19%）
アプライド・マテリアルズ　123.68（+7.30　+6.27%）
ラムリサーチ　560.57（+16.16　+2.97%）

アルファベット（C）　2070.45（+17.49　+0.85%）
フェイスブック　287.52（-3.11　-1.07%）
ネットフリックス　527.27（-7.82　-1.46%）
テスラ　659.70（-2.47　-0.37%）
アマゾン　3141.95（+4.45　+0.14%）
エヌビディア　519.37（-3.46　-0.66%）
ツイッター　63.16（-1.11　-1.73%）

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス　371.73（+3.23　+0.88%）
メルク　76.60（+0.33　+0.43%）
マクドナルド　225.87（+1.50　+0.67%）　
マイクロソフト　 236.67（-0.91　-0.38%）
ホームデポ　294.75（+4.77　+1.64%）
ボーイング　243.64（+2.39　+0.99%）　
ベライゾン　57.22（+0.31　+0.54%）
ビザ　209.77（+1.62　+0.78%）　
ハネウェル　 214.19（+5.60　+2.68%）　
ナイキ　135.86（-1.26　-0.92%）
トラベラーズ　 150.69（+3.69　+2.51%）
ディズニー　185.92（-2.81　-1.49%）　
ダウ・インク　62.82（+2.07　+3.41%）
セールスフォース　 212.13（-2.87　-1.33%）　
シスコシステムズ　50.08（+0.07　+0.14%）
シェブロン　104.80（+2.83　+2.78%）　
コカ・コーラ　51.82（+0.43　+0.84%）　
ゴールドマン　 332.42（+0.65　+0.20%）
キャタピラー　 225.84（+7.59　+3.48%）　
ウォルマート　133.73（-0.21　-0.16%）
ウォルグリーン　52.93（+0.87　+1.67%）　
インテル　63.36（-0.12　-0.19%）
アメックス　139.40（+3.32　+2.44%）　
アムジェン　247.05（+1.99　+0.81%）
アップル　 121.80（-0.74　-0.60%）
Ｐ＆Ｇ　132.74（+0.14　+0.11%）
ＪＰモルガン　152.01（+2.55　+1.71%）
Ｊ＆Ｊ　161.81（+1.46　+0.91%）
ＩＢＭ　131.48（+1.02　+0.78%）
３Ｍ　191.65（+3.32　+1.76%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美