クリスマス相場らしい静けさ、ドル円103.40近辺=ロンドン為替概況
クリスマス相場らしい静けさ、ドル円103.40近辺=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル安推移も値幅は限定的。明日のクリスマスイブを控えて、市場は動意薄となっている。東京市場からのドル安の流れを受けてポンドドルは1.3444レベル、ユーロドルは1.2201レベルまで上昇。その後は1.34台前半、1.21台後半に高止まりしている。ドル円も売りが先行して安値を103.36レベルまで広げたが、その後は103.40-50レベルに押し込められている。フランスが英国との物流停止措置を解除し、ポンド買いが優勢になっている。ポンド円は139円ちょうど近辺へ上昇、ユーロポンドは0.9065近辺に下落する場面があった。欧州株や米株先物が底堅く推移、NY原油先物の上昇もあってリスク動向に敏感な豪ドルも買われた。豪ドル/ドルは0.7576レベル、豪ドル円は78.34レベルに高値を伸ばし、その後も高止まり。ユーロ円はドル円と同様に小動きで、126円付近での揉み合いが続いている。
ドル円は103円台前半での取引。東京市場で軟調な流れだったことを受けて、ロンドン序盤に安値を103.36レベルまで広げた。しかし、その後は下げが一服。戻りも103.50レベルには届かず、103.40台での膠着相場になっている。明日のクリスマスイブを控えて、ロンドン・欧州勢は動意薄となっている。
ユーロドルは1.21台後半での取引。東京市場でじり高となった流れを受けてロンドン朝方に1.2201レベルまで高値を伸ばした。その後は買い一服となり1.2170台まで反落。下押しも限定的で1.2180台に落ち着いた。ユーロ円は126円付近での揉ま飯。東京市場からのレンジを踏襲しており、レンジは20銭程度に収まっている。対ポンドではややユーロが売られているが、下値追いは限定的。ドイツでは新型コロナによる死亡者数が過去最悪を記録。感染拡大が落ち着く兆しはみられていない。
ポンドドルは1.34台前半での取引。東京市場での上昇の流れを受けてロンドン朝方に1.3444レベルまで高値を伸ばした。その後は小反落も1.34台は維持している。ポンド円は朝方に139.00近辺まで買われたあとは138.70近辺までの小反落。その後は対ドルとともに高値圏揉み合いとなっている。ユーロポンドは0.91台が重く、0.9065近辺まで下押しされた。フランスが英国との物流停止措置を解除し、ポンド買いの動きにつながったようだ。また、ジョンソン英首相は12月31日まで貿易交渉を継続する用意としており、クリスマス越えの交渉となりそうな状況だ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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