ズーム・ビデオが大幅安 決算は好調もバリュエーションへの不安も=米国株個別
ビデオ会議システムを手掛けるズーム・ビデオ・コミュニケーションズが大幅安。8-10月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。パンデミックで需要が急増し、売上高は前年比367%急増した。従業員が10名以上の会社の利用件数は43万3700件に拡大している。
11-1月期に関しても売上高は8.06億ドル~8.11億ドルを見込んでおり、予想も上回った。伸びも前年比で最大330%増を見込んでいる格好だが、前四半期と比較すれば鈍化を予想していることから投資家には不満のようだ。今年に入ってからの株価急騰でバリュエーションへの不安も指摘される中、来年はテレワーク需要を取り込んだ今年ほどは順風とはならないとの懸念を改めて強めている模様。
アナリストからは、1000億ドル超のアドレス可能な市場規模を考慮すると、成長に向けた滑走路は数多くあるものの、短期的なバリュエーションは中立もしくは強気(割高)のシナリオの間で取引されることが予想されるとの指摘も出ている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.99ドル(予想:0.75ドル)
・売上高:7.77億ドル(予想:6.93億ドル)
・FCF:3.88億ドル(予想:1.96億ドル)
・当座資産:7.30億ドル(予想:10.5億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.77~0.79ドル(予想:0.62ドル)
・売上高:8.06~8.11億ドル(予想:7.19億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.85~2.87ドル(従来:2.40~2.47ドル)(予想:2.46ドル)
・売上高:25.8~26.0億ドル(従来:23.7~23.9億ドル)(予想:24.0億ドル)
(NY時間09:42)
ズーム・ビデオ 415.62(-62.74 -13.12%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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