ルピア円の弱含みが継続、インドネシア中銀は前日に予想外の利下げ=東京為替
インドネシアルピア円が本日も弱含みの展開となっており、足もとで0.73円を割り込んできた。9日には0.75円台に乗せていたが、2週間で0.2円以上の下落となっている。
インドネシア中央銀行は19日、市場予想に反して政策金利を引き下げた。7日物リバースレポ金利を0.25%引き下げ、3.75%とした。2016年にベンチマークとして使われ始めてから最低水準。また、預金ファシリティー金利と貸出ファシリティー金利も同程度引き下げ、それぞれ3.00%、4.50%とした。今回の利下げにより、今年に入ってからの累計の利下げ幅は1.25%となった。これを受けて、ルピア売りが続いている。
今回の利下げは、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済を押し上げる狙い。中銀のペリー・ワルジヨ総裁は、第4四半期はプラス成長になる可能性があるとの見方を示したうえで、米大統領選を通過し、新型コロナのワクチン開発で明るいニュースが出ていることから、国際金融市場の不透明感が緩和しているとの認識を示している。
IDRJPY 0.7296

執筆者 : MINKABU PRESS
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