年末時点でのドル円の見方は概ね五分五分
オプション取引から算出した年末時点でのドル円が105円超の確率は49.2%(先週末50.0%)、105円未満の確率は50.8%(先週末50.0%)と、先週末よりも若干105円未満の確率が上昇している。ただ、概ね五分五分との見方に変化はない。104.00円未満の確率も37.0%(先週末36.2%)と若干上昇している。
今週の市場は米株式市場に売りが強まるなどリスク回避の雰囲気が強まった。ドル円も何度か9月安値の104円割れを試す場面もみられたが、104円水準でのショートカバーも活発に出て、104円台は維持されている。米欧での感染拡大など様々理由は挙げられていたが、来週の米大統領選前の月末ということもあり、ポジション調整やヘッジが活発に入っていたことが大きかったものと思われる。米大統領選は非常に不透明感が強く、投資家もリスク許容度を下げたものと見られる。
米大統領選後もドル安は続くとの見方も少なくなく、年末時点でドル円が105円を下回っていると見ている向きは全体的に多いようだ。
◆12月31日時点でのドル円の各ポイントの確率
108.00円超 :13.1%(13.5%)()は先週末 107.00円超 :22.3%(22.7%)
106.00円超 :34.7%(35.4%)
105.00円超 :49.2%(50.0%)
105.00円未満:50.8%(50.0%)
104.66円(週末終値)
104.00円未満:37.0%(36.2%)
103.00円未満:26.1%(25.5%)
◆3月31日時点でのドル円の各ポイントの確率
108.00円超 :23.0%(20.3%)()は先週末
107.00円超 :31.3%(31.5%)
106.00円超 :40.9(41.4%)
105.00円超 :50.8%(51.6%)
105.00円未満:49.2%(48.4%)
104.66円(週末終値)
104.00円未満:39.8%(38.9%)
103.00円未満:31.6%(30.7%)
※ドル円のオプション取引から算出
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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