米大統領選翌日11月4日時点でドル円が105円超の確率は67.7%に上昇
米大統領選翌日11月4日時点で、ドル円が105円を上回っている確率は67.7%(先週末59.8%)、下回っている確率は32.3%(先週末40.2%)となった。オプション取引から算出。今週は円高へのリスク意識が低下したことが示されている。
トランプ大統領がウイルス検査で陽性が判明したことで、先週の市場は動揺が広がった。オプション市場でもボラティリティが急上昇し、リスクリバーサルも円コールスプレッドが急拡大していた。ただ、今週に入ると、トランプ大統領の症状も「軽度」で、数日で病院を退院したことから、ひとまず動揺も一服し、ボラティリティも低下傾向が見られた。しかし、ボラティリティの戻りは鈍く、円高リスクへの警戒感は温存されているものと思われる。
トランプ大統領が米民主党の景気対策案を拒絶し、追加経済対策の協議を大統領選後まで一時停止すると発表した。それが引き金となり、今週の市場には失望感が広がったが、その一方で大統領は、1200ドルの特別給付金や、航空業界と小規模企業への対策といった、的を絞った対策については協議を継続するよう議会に要請している。
ただ、ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長の協議も継続されており、市場の雰囲気は落ち着いたものの、米大統領選投票日が日々接近する中、市場の円高リスクへの警戒感はなお払拭できない状況にはあるようだ。
◆米大統領選翌日11月4日時点でのドル円の各ポイントの確率
108.00円超:8.1%(9.7%) ()は先週末
107.00円超:20.2%(21.2%)
106.00円超:42.9%(39.6%)
105.62円(週末終値)
105.00円超:67.7%(59.8%)
105.00円未満:32.3%(40.2%)
104.00円未満:16.6%(24.6%)
103.00円未満:8.8%(14.7%)
◆12月31日時点でのドル円の各ポイントの確率
108.00円超:23.9%(23.4%)
107.00円超:35.6%(34.0%)
106.00円超:48.9%(46.0%)
105.62円(週末終値)
105.00円超:61.7%(57.9%)
105.00円未満:38.3%(42.1%)
104.00円未満:27.9%(31.9%)
103.00円未満:20.3%(24.0%)
※ドル円のオプション取引から算出
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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