トルコリラ円が続落、MDYの格下げ以降はリラ売りが継続=東京為替
トルコリラ円の値動きがさえない。8月は14.40円前後で推移していたが、9月に入ってから弱含みとなっており、前週末の11日から5営業日続落となっている。
格付け会社のムーディーズ(MDY)が11日に、トルコの発行体格付けを「B2」へ引き下げたことが材料視されているとみられる。従来の格付けはB1ですでにジャンク級(投資不適格級)となっていたが、ここからさらに引き下げた。格付けの見通しは「ネガティブ」。
MDYでは、トルコの対外的なぜい弱性が国際収支危機で顕在化する可能性がますます高くなっていると指摘。2016年7月のクーデター未遂以前は主要格付け会社3社のうち2社から投資適格級の格付けを得ていたが、この4年ほどでトルコの見通しは急速に悪化している。
トルコでは新型コロナウイルスで国内経済が大きな打撃を受けており、リラ安が続いている。通貨安を阻止するトルコ中央銀行の能力は乏しいとみる投資家が売りが浴びせられており、下げ止まる兆しがみえていない。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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