東京株式(大引け)=109円高、米株上昇基調を背景にリスク選好
2日の東京株式市場は前日の米株高を受けてリスク選好の流れとなり、日経平均は反発したが、商い薄のなか上値の重さも意識される地合いだった。
大引けの日経平均株価は前営業日比109円08銭高の2万3247円15銭と反発。東証1部の売買高概算は9億7648万株、売買代金概算は1兆8785億9000万円。値上がり銘柄数は1228、対して値下がり銘柄数は846、変わらずは97銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株を中心に幅広く買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株指数が揃って上昇、ナスダック総合指数とS&P500指数は過去最高値を更新した。8月のISM製造業景況感指数が1年9カ月ぶりの高水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、米景気が順調に回復していることが確認されハイテク株中心に上昇、この流れが東京市場にも波及した。自民党の次期総裁に菅官房長官が有力視されており、安倍政権の政策が引き継がれる可能性が高いとの見方が市場心理改善につながっている。半導体や電子部品株などが買い戻された。もっとも、買いの勢いは今ひとつで、日経平均2万3000円台前半では戻り売りに押される展開を強いられた。全体売買代金は連日で2兆円台を割り込むなど低調だった。
個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで大幅続伸したほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。ブイキューブ<3681>が活況高に買われ、村田製作所<6981>も上昇した。エムスリー<2413>も物色人気。ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども値を上げた。日本金属<5491>は一時ストップ高に買われた。TYK<5363>、ミクシィ<2121>なども値を飛ばし、富士ピー・エス<1848>も高い。
半面、KDDI<9433>が軟調、武田薬品工業<4502>も売りに押された。オリエンタルランド<4661>が下落、リクルートホールディングス<6098>も冴えない。日本化薬<4272>が急落、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、日本ケミコン<6997>なども大幅安となった。菱洋エレクトロ<8068>が下値模索となり、アトラ<6029>も利食われた。ラクーンホールディングス<3031>も安い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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