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シンガポールがカジノ顧客管理を厳格化の方向、資金洗浄やテロ資金供給を阻止

為替 

 シンガポールが国内カジノの顧客管理措置の厳格化を検討していると、ブルームバーグが8日午前に伝えている。カジノ規制庁(CRA)が明らかにしたもので、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供給を阻止するのが狙い。

 記事によると、CRAではこれに先立って、カジノ運営業者に対して顧客管理措置の対象となる現金取引の基準を5000シンガポールドル(約39万円、約3592ドル)に設定するよう求めたとされる。現在の法律のもとでは1万シンガポールドルとなっており、マネーロンダリング対策の多国間枠組みである国際金融作業部会(FATF)が定める国際基準(3000ドル=約33万円)より高い。

 FATFは2019年11月に、シンガポールはカジノと不動産業者などに関する顧客管理措置が不十分だと指摘していた。また、資産家シェルドン・アデルソン氏が創業したカジノ運営会社、米ラスベガス・サンズの系列リゾートを巡って米司法省が調査を進めていることが、先に報じられていた。シンガポールのマリーナベイ・サンズがカジノ上客の口座の扱いでマネーロンダリング防止法に違反した疑いがあるとという内容。

 シンガポールでは、カジノは一大産業となっている。2カ所あるカジノのうちの1つ、マリーナベイ・サンズに関する疑惑となって、同国経済への悪影響を懸念する向きもあった。今回、CRAがカジノに関する法的基準をFATFのものに合わせる方向と報じられており、ラスベガスなど他のカジノと同等のものになれば、顧客が減少する可能性もある。

 シンガポールドルは対円で、ドル円の上昇につれてシンガポールドル高・円安傾向で推移している。5日には4月の小売売上高が発表され、前年比40.5%減と大幅な悪化となったが、為替相場への影響は限られた。しかし、同国経済を支える観光産業にリスクが浮上しており、今後のシンガポールドルが上昇一服となるか、注意が必要といえそうだ。

 なお、シンガポールドルは通貨バスケット制を採用しており、行き過ぎた値動きはシンガポール通貨金融庁(MAS)の介入により調整される。ただ、通貨バスケットの構成比率、許容される変動幅などは非公表となっている。

SGD/JPY 78.60 

MINKABU PRESS

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執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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