「南アランド急伸の陰でリラが伸び悩む理由」トルコリラの焦点
足元のトルコリラは、円安・ドル安の影響から堅調ではあるものの上値の重さも目立つ。
6月に入り昨日まで3日間のドルに対する上昇率は1.1%前後であり、同じ新興国通貨の南アフリカランド(2.6%)やブラジルレアル(6.0%)などに比べると見劣りする。
2日、ロシア軍戦闘機がシリア北西部で3カ月ぶりに爆撃を実施。同地域はトルコが支援するシリア反体制派の主要拠点だ。3月の停戦合意以降では初の空爆であり、全面的な衝突に繋がらないか懸念が広がっている。
3日には、トルコの5月消費者物価指数(CPI)が前年比11.4%と予想を上回る伸びを
示した。新型コロナウイルス蔓延をきっかけとした不況の中でのインフレ上昇であり、トルコ経済はスタグフレーションの様相だ。トルコ中銀が今月下旬の理事会で利下げを継続すれば、インフレを加味した実質金利はマイナス幅がさらに拡大する事になる。
こうした中、足元のトルコリラ/円は16.20円台で伸び悩む展開となっている。
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