反発、数ヶ月以内の需給の均衡を期待=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=34.35(+1.10 +3.31%)
ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.10~1.12ドル高。その他の限月は1.03~1.23ドル高。
新型コロナウイルスを抑制するための制限が各国で解除されつつあることから石油需要は回復している一方で、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が減産を行っているため、供給過剰だった需給が数ヶ月以内に均衡するとの期待が高まっている。ロシアは早ければ来月にも過剰在庫の取り崩しが始まると見ている。需給が好転しているなかでも、OPECプラスが6月までとしていた日量970万バレルの減産を7月以降も継続する見通しであることも支援要因。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは現行の減産規模の延長を望んでいるもよう。
時間外取引で7月限は堅調。通常取引開始を控えて上値が抑えられたが、通常取引序盤にかけて34.81ドルまで上昇した。その後、33.38ドルまで上げ幅を縮小したものの、引けにかけては買いが優勢となった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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