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日銀期待で一時円安も続かず

見通し 

日銀期待で一時円安も続かず

ユーロ・英国はPMIが弱い

【東京市場】資源国通貨神経質に振幅

ドル円は昨日からの107円台後半での推移が続いた。上下ともに動きにくい展開で、次の流れ待ち。

 この後ユーロ圏及び加盟主要国のPMIが発表されるユーロは1.08台前半で落ち着いた動き。昨日NY市場午後に続いて東京朝にも1.0800トライの流れが見られたが大台を維持しており、午後に入って資源国通貨買いドル売りの動きが広がると、ユーロドルの買い戻しが強まり1.0820台まで。

 資源国通貨は神経質な動き。このところ動きを見せるNY原油先物動向をにらむ動きに。朝方は昨日の全米原油在庫統計での在庫増などを嫌気してNY原油が13ドル台に値を落とすと、資源国通貨売りの動きに豪ドルは対ドルで0.63割れ、ドルカナダは1.42近くまで上値を伸ばした。
 午後に入ってNY原油に買い戻しが入り16ドル台を付けると、一転して資源国通貨買いの動きが広がり、豪ドルは0.6330台、ドルカナダは1.4120台まで。

【ロンドン市場】PMIの弱さ受けてユーロ売り

 ユーロ圏、独、仏のサービスPMIはいずれも予想を大きく下回り10台という衝撃的な数字
この結果を受けてユーロ売りの流れが強まる展開に。
ユーロ円の売りからドル円も売りが強まり前日から下値を支えた107.50を割り込む動きに。

 ユーロは対ドルで1.08台から1.07台半ばへ、ユーロ円は116円台後半から115円台後半に。
ポンドはユーロ同様に予想を下回ったが原油先物市場の買い戻しなどが支えとなり
ユーロに比べると下げが限定的。

【NY市場】振幅激しい

 ロンドン後半からNY朝方にかけてはドル売り円買いで107円30銭台まで。
その後来週の日銀金融政策決定会合について
日経新聞が無制限の国債買い入れと社債・CPの購入倍増を議論と報じ
円売りが強まる展開に。
ドル円は一気に108円台まで上昇。
日銀の追加緩和のうわさは東京市場から出ていたが
社債・CPの購入増額程度ではとみられていた。

 もっとも108円台からの買いには慎重で大台を維持できず
その後は調整が強まる中で107円40銭前後までと値を落とす場面も見られた。

 ロンドン市場で下げたユーロは買い戻しが優勢で1.08台回復の場面も見られた。

【本日の見通し】やや振幅の幅広がる

 振幅の幅が広がった感も、107円台前半では買い、108円台では売りの流れは変わらず。
ドル円は107円台後半のレンジをコアに、次の流れを探るという展開は変わらず。
NY原油の下げは一服。現受けまで一月近くある中で、パニック的な動きは抑えられているが
原油ETF市場への警戒感なども含め、当面は不安定か。
再び売りが強まるようだと為替市場でもリスク警戒の動きに。
落ち着いたまま週末を迎えると流れはややドル買い円売り方向。
来週の日銀への期待感などが下支え。
108円台を維持できずも、下値を支える効果は継続か。

【本日の戦略】どちらをにらむか

 基本はレンジ取引
デイトレは回転が基本となる
週末越えのポジションを避けたいところ。
スウィングはどちらにかけるかが悩ましい
いずれにせよストップ注文は必須。
個人的には戻り売りで108円20銭超えストップがイメージも
状況をにらんでの展開。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/23 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.75  1.0823  116.63
高値  108.04  1.0847  116.84
安値  107.35  1.0756  115.64
終値  107.60  1.0777  115.95
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/23 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  19429.44 +291.49
DOW   23515.26 +39.44
S&P    2797.80 -1.51
Nasdaq  8494.75 -0.63
FTSE   5826.61 +55.98
DAX   10513.79 +98.76
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/23 木曜日の商品市場》
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=16.50(+2.72 +19.74%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1745.40(+7.10 +0.41%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/23 木曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
GDP・速報値(第1四半期)8:00
結果 -1.4%
予想 -1.5% 前回 1.3%(前期比)
結果 1.3%
予想 1.0% 前回 2.3%(前年比)

【日本】
景気動向指数(確報値)(2月)14:00
結果 91.7
予想  前回 92.1(景気先行指数)
結果 95.5
予想  前回 95.8(景気一致指数)

【シンガポール】
消費者物価指数(3月)14:00
結果 0.0%
予想 -0.2% 前回 0.3%(前年比)
結果 -0.3%
予想 -0.3% 前回 0.1%(前月比)

【英国】
公共部門ネット負債(3月)15:00
結果 23億ポンド
予想 18億ポンド 前回 1億ポンド(-4億ポンドから修正)(公共部門ネット負債)

CIPS製造業PMI・速報値(4月)17:30
結果 32.9
予想 42.0 前回 47.8

CIPS非製造業PMI・速報値(4月)17:30
結果 12.3
予想 27.8 前回 34.5

【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(5月)15:00
結果 -23.4
予想 -1.8 前回 2.3(2.7から修正)(Gfk消費者信頼感)

ドイツ製造業PMI・速報値(4月)16:30
結果 34.4
予想 39.0 前回 45.4

ドイツ非製造業PMI・速報値(4月)16:30
結果 15.9
予想 28.0 前回 31.7

ユーロ圏製造業PMI・速報値(4月)17:00
結果 33.6
予想 38.0 前回 44.5

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(4月)17:00
結果 11.7
予想 22.8 前回 26.4

【香港】
消費者物価指数(3月)17:30
結果 2.3%
予想 1.8% 前回 2.2%(前年比)

【米国】
新規失業保険申請件数(04/12 – 04/18)21:30
結果 442.7万件
予想 450.0万件 前回 523.7万件(524.5万件から修正)(前週比)

新築住宅販売件数(3月)23:00
結果 62.7万件
予想 64.4万件 前回 76.5万件
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/23 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ大統領
遅滞なく新型コロナウイルス追加対策法案を通過させた下院に感謝。
貸し出しについて動いている大銀行、地域銀行に感謝
ジョージア州が明日から一部ビジネスを再開すると決めたことは早すぎる。
この決定に同意しない。ケンプ同州知事に強く反対すると伝えた。
カリフォルニア州のニューサム知事は素晴らしい仕事をしている。
同州が重要な供給を受けることを助ける。
米国内の新規感染者のペースが減少している。

【豪州】
*モリソン豪首相
安全な経済(COVID-safe economy)に戻ろうとしている。

*フライデンバーグ財務相
380億ドルの早期資金にアクセス
27.5万のビジネスが雇用維持基金にアプライ
四大銀行とつなぎ融資のホットラインについて本日話をしている。

【NZ】
*アーダーン首相 
経済を刺激するためのあらゆるオプションを検討
刺激のためにあらゆるルールに縛られない

【日本】
*月例経済報告
景気の総括判断は「悪化」、2カ月連続の下方修正
景気の「悪化」判断はリーマンショック後の09年5月以来
個人消費、輸出、生産、企業収益、業況判断、雇用の判断下げ
(内閣府、4月月例経済報告)

【ユーロ圏】
*グアルティエリ伊経済・財務相
第3四半期には早くもGDPが力強く反転拡大し、21年には大幅に成長すると予想
(伊紙レプブリカ)

*ECB報道官
今のところ、量的緩和(QE)の購入対象にジャンク債を含めない
市中銀行に対する資金提供の担保として一部のジャンク債を受け入れることを決定したが、この決定は資金供給オペに限ったものだ
将来さらに変更する可能性は排除しない
が、現時点では格付け「BBB-」が引き続き、企業セクター購入プログラム(CSPP)の条件の1つだ

*ラガルドECB総裁
ウイルス感染でユーロ圏GDPは最大15%縮小する可能性。
手遅れになるリスクがある。

*EU首脳会議
復興対策の合意なく終了。

*メルケル独首相
2兆ユーロの復興対策への財政支援を提供する用意。
しかし、コミットする前に、どのように使用されるか、詳細を確認したい。
復興対策が必要であることは明らか。
共同の解決策がドイツの国益になる。
EUが順調に行かなければ、ドイツも順調に行かない。

【英国】
*ブリハ英中銀委員
英国の景気後退は1世紀で最も深刻
新型コロナウイルスの影響で英中銀の独立性が損なわれることはない
V字型回復を政策の目標としている
生産が直ちに原状回復するとは考えていない
-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
消費者物価指数(3月)8:30
予想 0.4% 前回 0.4%(前年比)
予想 0.4% 前回 0.6%(生鮮食品除くコア・前年比)

全産業活動指数(2月)13:30
予想 -0.5% 前回 0.8%(前月比)

【シンガポール】
失業率(第1四半期)11:30
予想 2.6% 前回 2.3%

鉱工業生産(3月)14:00
予想 2.8% 前回 -22.3%(前月比)
予想 -4.9% 前回 -1.1%(前年比)

【英国】
小売売上高(3月)15:00
予想 -5.0% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -5.0% 前回 0.0%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツIFO景況感指数(4月)17:00
予想 79.7 前回 86.1

【米国】
耐久財受注・速報値(3月)21:30
予想 -12.0% 前回 1.2%(前月比)
予想 -6.3% 前回 -0.6%(輸送除くコア・前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(4月)23:00
予想 67.9 前回 71.0

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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