修正:暴落、前例のないマイナス圏での取引に=NY原油概況
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=-37.63(-55.90 -305.97%)
ニューヨーク原油の当限は暴落し、歴史的に初めてのマイナス圏に沈んだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比-55.90~4.60ドル安。その他の限月は3.14~0.17ドル安。
最終取引日を21日に控えた5月限は受け渡し場所の備蓄能力が不足していることを背景にマイナス圏での取引となった。新型コロナウイルスによって石油消費が大幅に落ち込み、過剰な原油在庫を渡そうとする売り方が殺到したものの、受け渡し地の米オクラホマ州クッシングに十分な備蓄施設がなく、売り方が買い方に支払いを行ってまで原油を処分する珍事となった。
先週、米エネルギー情報局(EIA)が発表した備蓄についての週報によると、PADD2におけるオクラホマ州クッシングの備蓄能力はすでに69%まで利用されている。
5月限は時間外取引から大幅安で推移し、通常取引開始後は大暴落した。一時マイナス40.32ドルまで下落。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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