ドル円午後に入って高値から調整=NY為替概況
25日のNY市場でドル円は111円台での推移が続いた。朝方はロンドン市場午後の流れを受けて若干ドル売りの動き。ロンドン市場での高値が111円50銭台で抑えられ、昨日NY市場午後につけた111円71銭を付けきれなかったことでいったん利益確定の動きが広がった。
その後は昼前にかけてドル買いの動きが優勢に。2兆ドル規模の景気対策への期待感がドル買いを支える展開に。クロス円もしっかりで、ユーロドルが121円台に乗せる場面も。
米株は寄り付きでダウ平均が続伸もナスダックがマイナス圏とまちまち。その後いったんは株高が進行、ダウ平均株価は700ドル超の上昇も、そこから800ドル以上下げてマイナス圏に沈むなど不安定な展開に。下げ一巡後は買いが強まり、一時1300ドル超の上昇で22000ドルを回復するなど、力強い展開に。こうした動きを受けてドル円でもドル高円安が優勢となり、一時111円68銭と、前日の高値に3銭と迫る動きを見せた。
引けにかけては株・為替共に調整の動き。ダウ平均株価は1000ドルを超える上昇幅が500ドル弱にまで縮み、ナスダックはマイナス圏に。ドル円も111円10銭前後まで値を落とした。
材料というよりも株の利益確定が主導という流れ。ダウ平均は2月上旬を最後に二日続けてのプラス圏がなく、警戒感を誘った。結局上げ幅をかなり縮めるも続伸となったこともあり、111円割れを試すような動きにはならず。
ユーロドルは1.09に迫る動き。ECB関係者が2012年の欧州通貨危機に際して用いられた必要な分だけのOMT発動の可能性を示し、市場の期待感につながっている。
MINKABU PRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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