ユーロ軟調 依存度の高いユーロ圏経済への懸念も ドイツの見通し弱い=NY為替
新型コロナウイルスの感染による中国本土の死者数が少なくとも80人に達する中、市場は中国経済を中心に世界経済への影響を懸念している。そのような中、ユーロが今週も軟調な動きを続けており、ユーロドルは1.10ドル台前半、ユーロ円は120円を割り込む動きが見られている。今回のウィルス感染が、中国経済への依存度が高いユーロ圏経済への懸念にも波及しているようだ。
きょうはドイツ政府が今年の成長率見通しを1.1%と、従来の1.0%から上方修正したと伝わっている。新たな見通しは29日に公表。上方修正したとは言え低水準を見込んでいる。
この日はドイツの1月のIFO景況感指数が発表になっていたが、95.9と、12月の96.3から予想に反して低下した。また、今回の新型コロナウイルス感染の影響は、今回の統計には加味されていないことを考慮すると、ドイツ企業は製造業を中心にセンチメントは依然として低いことがうかがえる。
EUR/USD 1.1013 EUR/JPY 119.95 EUR/GBP 0.8437
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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