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ポンド売り強まる、ジョンソン首相のEU離脱期限延長回避方針へ警戒感続く

見通し 

ポンド売り強まる、ジョンソン首相のEU離脱期限延長回避方針へ警戒感続く

来年末でのハードブレグジットを警戒

ドル、円、ユーロはクリスマス前で小動き

【東京市場】小動き ポンドはやや買い戻し

 ドル円は109円40銭台を中心とした動き。朝方109円54銭まで上昇する場面が見られたがすぐに値を戻しており、方向性は生じず。
午後は逆に109円40銭割れトライも109円38銭までと動きは上下ともに限定的。
 その他主要通貨も動きは鈍い。ユーロドルは朝から13ポイントレンジ。先週末海外市場で1.11台前半から値を落とした後、頭の重い展開が続いている。
 ポンドは1.3010台と、朝から若干の上昇。先週末の英指標の強さなどを好感。
 総じてクリスマス前で取引参加者が少なくなっており、値動きは限定的に。
この後欧米市場ではその傾向がより強まるだけに、レンジ取引が基本という流れが続きそう。

【ロンドン市場】ドル、ユーロは小動き、ポンドは再び下げる

 ドル・ユーロは小動き。
クリスマスウィークで取引を手控える動きが見られ、ドル円は109円40銭近辺でもみ合った。

 目立ったのはポンドで、東京市場の流れを受けて朝方は買い戻しが目立ち1.30台前半でしっかりした推移も
その後売りが再び強まり、1.30を割り込むと1.2960台まで。
ポンド円も142円台半ばが重くなると141円80銭台まで値を落とした。

【NY市場】ポンド一段安に

 ドル、ユーロは膠着状態が続いた。
ロンドン市場での1.3030台から1.2980台までの下げの流れがさらに加速し、
目立ったのはポンドの売りで1.2900近くまでの大きな下げに。
ブレグジットが確定したことを受けての買いを完全に払しょくし
ジョンソン首相が法案として提案した来年末までで移行期間を確定する動きをへの警戒感が広がっている。

【本日の見通し】参加者少なく膠着か

 クリスマスイブということもあり、参加者がかなり少なくなることが予想されている。
目立った指標発表もなく、落ち着いた動きが見込まれるところ。

 ドル円は109円台前半から半ばにかけてのもみ合いが見込まれている。
本格的な動きはクリスマスウィーク明けの来週もしくは年明け動きが活発化する差来週以降か。

 注意したいのはポンドの動き。
ジョンソン政権が打ち出したEU離脱の移行期間の延長を行わない姿勢がかなり警戒感を誘っている。
関連法案とした下院に提出した同法案、来月の議会で決定される可能性が高く、
この場合現在最長2年間認められている移行期間延長ができなくなり、
来年末までにEUと自由貿易協定を締結する必要がある。
2016年の離脱決定から今までの流れを考えると、かなり厳しいのではとの思惑もあり
市場の警戒感を強く誘っている。
とはいえ、クリスマスにどこまで下を試せるかは微妙で、いったんは買い戻しが入る可能性も。
上下ともにやや警戒感を持ってみておきたいところ。
 

【本日の戦略】来週待ち

 クリスマス期間はなるべく手を出さない。
ポンドは動きがありそうでデイトレは注意しながらも回転の機会も。
売りからの流れがまだ続くほうが入りやすいという印象。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/23 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.40  1.1081  121.27
高値  109.54  1.1096  121.35
安値  109.34  1.1070  121.08
終値  109.40  1.1089  121.34
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/23 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23821.11 +4.48
DOW   28551.53 +96.44
S&P    3224.01 +2.79
Nasdaq  8945.65 +20.69
FTSE   7623.59 +41.11
DAX   13300.98 -17.92
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/23 月曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=60.52(+0.08 +0.13%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1488.70(+7.80 +0.53%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/23 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
全産業活動指数(10月)13:30
結果 -4.3%
予想 -4.3% 前回 1.5%(前月比)

景気動向指数(確報値)(10月)14:00
結果 91.6
予想  前回 91.8(景気先行指数)
結果 95.3
予想  前回 94.8(景気一致指数)

【シンガポール】
消費者物価指数(11月)14:00
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 -0.4%(前月比)
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.4%(前年比)

【カナダ】
実質GDP(前月比)(10月)22:30
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.1%(実質GDP(前月比))

【米国】
耐久財受注(速報値)(11月)22:30
結果 -2.0%
予想 1.5% 前回 0.2%(0.5%から修正)(前月比)
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.3%(0.5%から修正)(コア・前月比)

新築住宅販売件数(11月)00:00
結果 71.9万件
予想 73.0万件 前回 71.0万件(73.3万件から修正)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/23 月曜日のに発表された主なイベント・ニュースなど》

【中国】
*中国新華社通信
来年1月1日から850品目超の関税を引き下げる。
消費財の輸入拡大などを目的に冷凍豚肉、医薬品、紙製品、一部ハイテク製品などが対象。
来年7月1日からはIT製品の輸入関税引き下げも実施。

*習・中国国家主席
安倍首相に対して「中国と日本の関係を新たなレベルに高めたい」と発言。
(習・中国国家主席が安倍首相と北京で会談)

【韓国】
*韓国大統領府
習・中国国家主席は「中国と韓国が米国と北朝鮮の継続的な対話の動き助けるべき」と述べた。
朝鮮半島の緊張を多くの人々が憂慮している。

【日本】
*日銀短観、2020年3月調査以降の変更点

現行の「輸出に際しての為替レート」の調査を拡充
 ・調査対象を全ての調査対象企業(除く金融機関)
 ・調査項目に対ユーロ円レートを追加

企業の物価見通し「(参考)見通しの平均」を追加

「海外での事業活動」に関する調査結果を追加
 →2020年3月調査は予備調査、6月調査より計数を公表予定

各投資項目に持株会社等を追加

【ユーロ圏】
*クノット・オランダ中銀総裁
ECBは刺激策を強化するのではなく、産出物価を現時点で決定している要因がどれかを徹底的に検証する必要がある。
賃金が上昇する中で、企業のコストが産出物価の値上がりに転嫁されていない。
過去と異なるやり方で企業が価格決定を行っているように見える。
低金利の期間がさらに5年続く可能性も否定できず、そうした見通しが私を懸念させる。仕組みが複雑なコーポレートクレジットの人気の高まりも心配の一つ。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

特に目立った経済指標の発表は予定されておりません

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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