ドル円に買い戻し強まり109.60円近辺まで上昇 そろそろ具体策が欲しいところも=NY為替概況
きょうのNY為替市場、米中貿易協議への楽観的な見方が広がる中でドル円は買戻しが強まり109.60円近辺まで上昇した。この日発表になった一連の米経済指標では、米GDPが上方修正されたほか、米耐久財受注が予想を上回ったことで、ドル円は買いが膨らんだ。特に米耐久財受注が、米製造業が低迷から脱する可能性を含んだ内容だったことは心強かったようだ。
米中協議は進展が見られているようだが、そろそろ具体策が欲しいところのようだ。市場では年内の合意は難しいかもしれないが、12月15日の中国製品に対する追加関税は延期されるとの見方が有力視されている。その辺を確証づける何かが欲しいところではある。
ただ、明日の感謝祭休暇と翌日のブラックフライデーを控えて、市場参加者も手控えムードが広がる中、オプション市場ではボラティリティが下げており、ドル円の1ヵ月物は4月以来の水準まで低下していた。
ユーロドルは売りが優勢となり、心理的節目の1.10ドルを再び割り込む場面も見られた。今月中旬にも1.0990ドル近辺まで下落していたがサポートされていた。今回はどうか注目される。
ユーロに関してはユーロ圏経済の弱さやECBの緩和長期化観測から弱気な見方が多い。一部からは来年にかけてユーロドルは1.08ドルまで下落するとの見方も出ている。ユーロが回復する場面があるとすれば、ユーロ圏の成長とECBの政策に次第だが、政治的一貫性に対する否定的認識がユーロを圧迫するという。来年後半にFRBの積極的な緩和策が想定され、その時にドルの見方を軟化させる可能性はあるが、世界的な決済システムや新興市場を含む構造問題が引き続き、ドルの需要を支えるとも指摘している。
ポンドドルは買い戻しが優勢となり1.29ドル台を回復。市場は総選挙での与党・保守党の勝利に期待感を高めており、ポンドはサポートされている。現地時間の夜に大手調査会社ユーガブがMRP方式という予測モデルを使った議席獲得予測を公表するとしており、市場の注目が集まっている。日本時間では28日朝7時公表の予定。なお、MRP(Multilevel regression with post-stratification)という予測モデルによってユーガブは、前回2017年の総選挙で93%の選挙区で的中させたという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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