コールズが決算受け大幅安 戦略が期待ほど効果が出ていない可能性＝米国株個別

　百貨店のコールズが大幅安。取引開始前に８－１０月期決算を発表しており、既存店売上高が予想を下回ったほか、１株利益も予想を下回った。通期見通しに関しても、１株利益は従来の見通しを下方修正した。

　同社は、提携と小規模店のフォーマットを駆使し、全体的な百貨店業界の苦境から脱しようと試みているが、今回の決算は、その戦略が期待したほど効果を出していない可能性を示唆している。

　同社はアマゾンと提携しており、消費者がアマゾンで購入した商品をコールズの約１０００店舗で返却できるサービスを展開。それにより来客数を増やす戦略を打ち出している。

（８－１０月・第３四半期）
・既存店売上高：0.4％（予想：0.8％）
・1株利益（調整後）：0.74ドル（予想：0.86ドル）
・売上高：43.6億ドル（予想：44.0億ドル）
・粗利益率（調整後）：36.3％（予想：36.7％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：4.75～4.95ドル（従来：5.15～5.45ドル）（予想：5.19ドル）

（NY時間09:51）
コールズ　49.22（-9.18　-15.72%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美