【これからの見通し】108円台中心の推移も、下値リスクを意識
ドル円は108円台後半の推移が続いている。米中通商協議の不透明感などが売りの材料とされているが、昨日NY市場でダウ平均が史上最高値を更新するなど、米国株はしっかりとした動き。この時間帯のダウ平均先物時間外取引も、マイナス圏ながら値幅は小さい。
109円台の重さが意識されていることが重石となり、香港ハンセン指数の連日の下げなども警戒されて円買いが入った形。
昨日の安値をわずかに割り込んだものの、108円台半ば手前の買い意欲が継続で、下げは限定的。もッとも日経平均が安値から100円戻した場面でもドル円の買い戻しは限定的で、上下ともに動きにくいという印象。
この後もこうした流れは継続か。109円近辺が重くなると、いったんポイントである108円台半ば割れを試す可能性も。
今晩のパウエル議長の下院での証言は、昨日の上院での証言を踏襲するものと見込まれ、影響は限定的に。
22時半の生産者物価指数は弱めの数字が予想されており要注意。前年比での鈍化が目立つと、ドル売りのきっかけになる可能性。
本日の雇用統計がかなり弱めに出て、売りが広がる豪ドルは、雇用統計の内訳も含めた相当な弱さもあり、頭の重い展開となりそう。豪ドル円は72円80銭をしっかり割り込むと売りが出る可能性も。
MINKABU PRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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