ややドル高も、ポンドは前日からの安値圏で揉み合う=ロンドン為替概況
ややドル高も、ポンドは前日からの安値圏で揉み合う=ロンドン為替概況
23日のロンドン市場は、小動き。前日の英議会動向をめぐって乱高下したポンド相場は、前日からの安値圏での揉み合いが続いている。ポンドドルは1.28台半ばから後半、ポンド円は139円台前半から半ばと比較的狭いレンジ。ジョンソン英首相とコービン労働党党首が離脱日程をめぐって話し合ったが、特段の進展は報じられていない。労働党は、合意なき離脱の可能性が排除されれば、総選挙に向かうとした。ユーロドルは1.11台前半で上値重く推移。ユーロ円は120円台半ばでの揉み合い。あすのECB理事会を控えて、独政府は次期ECB専務理事としてシュナーベル氏を指名した。市場ではよりハト派色が強まるとの思惑があったようだ。ドル円は108円台前半から半ばへと底堅く推移している。
ドル円は108円台半ばでの取引。東京午後からの108.30-40レベルでの揉み合いから108.50手前へとやや買われている。小動きのなかで、東京朝方の下げを消す動きになっている。序盤に売りが先行した欧州株は下げ渋っている。米債利回りの低下も限定的。
ユーロドルは1.11台前半での取引。1.1120-30レベルでの揉み合いからやや下方向に抜け出しており、1.1106レベルに本日の安値を広げている。ユーロ円はほぼ120.40-120.60レベルでの値動きにとどまっている。前日からの流れではユーロ安水準での取引となっている。独政府はラウテンシュレーガーECB専務理事の後継人事としてシュナーベル氏を指名した。同氏は独連銀出身ではなく、経済学者で政府アドバイザー。市場ではよりハト派色が強まるとの思惑があったようだ。
ポンドドルは1.28台後半での取引。前日は英議会動向をめぐって激しく振幅したが、きょうは安値圏での落ち着いた取引となっている。ロンドン市場では1.2850割れでは買いが入るものの、1.29台には届かず、揉み合いとなっている。ポンド円も139円台前半から139.70近辺までの小反発にとどまっている。ジョンソン英首相とコービン労働党党首が離脱日程をめぐって話し合ったが、特段の進展は報じられていない。労働党は、合意なき離脱の可能性が排除されれば、総選挙に向かうとした。
MINKABU PRESS 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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