ポンドの戻り売りが強まる いずれにしろ情勢はなお混沌=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドの戻り売りが強まる中、ドル円も108.45円付近まで値を落としており、ややリスク回避の動きも見られている。
英議会が第2読会の審議でEU離脱協定法案は可決したものの、審議日程の短縮に関しては否決したことから、ポンドは戻り売りが強まっている。ポンドドルは一時1.30ドル付近まで上昇したものの、1.28ドル台に一気に売りが強まった。
離脱協定法案自体は可決されたことで、成立の可能性が高まった格好だが、ジョンソン首相がこだわっていた10月31日での離脱は難しい情勢となった。これを受け、英政府は「短期の離脱延期を排除しない」との意向を示した。一部報道では10日間の延期であれば、ジョンソン首相も受け入れると伝わっていた。また、EUが離脱延期を受け入れるかの問題もある。
場合によってはジョンソン首相は法案を破棄し、クリスマス前の総選挙に向けて動く可能性も示唆しており、いずれにしろ情勢はなお混沌としている。
GBP/USD 1.2886 GBP/JPY 139.79 EUR/GBP 0.8633
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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