続落、第1段階の米中通商合意の不透明感が重し=NY原油概況
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=52.81(-0.78 -1.46%)
ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.78~0.77ドル安。その他の限月は0.81~0.37ドル安。
第1段階の米中通商合意の不透明感が相場を圧迫した。ブルームバーグが関係筋の話として伝えたところによると、この合意に含まれる米国産農産物を中国が購入するには、双方が報復関税の一部を撤廃する必要があるという。米国の発表では、第1段階の合意では中国が米国産農産物の輸入規模を2年間で年間400~500億ドルに増やすことになっている。
一方で、英国の欧州連合(EU)からの離脱草案が取りまとめに向かっていることは、英国や欧州の景気下振れ懸念を後退させ、相場を下支えした。
時間外取引で11月限は52.39ドルまで下落。その後は下げ幅を消し、通常取引序盤には53.79ドルまで上げに転じた。ただ、上値は重く、引けにかけては再びマイナス圏に沈んだ。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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