NY株高を好感し買い先行 21400-21700のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆
NY株高を好感し買い先行
●4日のNY株式市場は景気懸念が後退し、大幅続伸。雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比13万6千人増と市場予想(14万5千人増)を下回ったが、7月と8月の雇用者数が上方修正され、9月の失業率が0.2ポイント低下の3.5%と49年9カ月ぶりの低水準を記録したことにより買いが先行。また、米連邦準備理事会の物価の先行指標とする平均時給の伸びが前年同月比2.9%増と低い伸びに留まり、利下げ観測が台頭。米国家経済会議のクドロー委員長が10日から2日間の日程で行われる米中閣僚級貿易協議に関して「ポジティブ・サプライズが起きる可能性がある」と発言し、上げ幅を拡大した。
ダウ工業株 26573.72(+372.68)△1.42%
ナスダック 7982.47(+110.20)△1.40%
S&P500 2952.01(+ 41.38)△1.42%
●本日の日経平均は買い一巡後は上値は重いと読む。CME日経平均先物の終値は2万1535円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万1410円と比べ125円高い水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物終値は2万1520円。
●シカゴグローベックスNYダウ先物98ドル安(執筆時)。
●今週の主な予定
7(月)
休場 中国建国70周年(国慶節1~7日)
独 8月 鉱工業受注
仏 9月 準備資産総額
欧 ECB非政策金利会議
8(火)
日 8月 経常収支(JPY)
中 9月 財新サービス業PMI
独 8月 鉱工業生産
10(木)
米 前週分 EIA週報
日 9月 企業物価指数
中 9月 社会融資総量
米 9月 CPI原数値
米 9月30日週次 新規失業保険申請件数
11(金)
米 10月 ミシガン大消費者信頼感指数速報値
国内・外資の大手金融機関で経験を積んだのち、『あすなろ投資顧問』に在籍。市場動向分析、市場心理分析、チャートだけでは語らない「大局的な視野」を持ち日々銘柄を分析。顧客に寄り添うアドバイスに定評があり、個人投資家の資産形成をサポートいたします。