中国の統計が懸念強めるもドル円はしっかり 100日線を視野に入れた動き持続=NY為替
ドル円は107円台前半での推移。NY時間に入って米株が利益確定売りに押されていることからドル円も戻り売りに押される展開が見られている。トランプ大統領の「米中貿易協議が来週再開する」といった発言も流れ、ドル円は107.50円近辺まで上昇していたが、それ以上の上値を抑えられている。
中国の物価統計が世界経済への懸念を強めている模様。この日は中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価(PPI)が発表されていた。特にPPIは予想範囲内ではあったものの、2ヵ月連続で前年比マイナスに低下しており、景気後退への懸念に繋がっている。関税など米国が中国への圧力を強める中、中国企業が対応を迫られている様子がうかがえる。
ただ、ドル円は一時107.20円近辺まで値を落とす場面が見られたものの107円台はしっかりと維持しており、リバウンド相場は持続している。108円台前半に100日線が来ているが、その水準を視野に入れた動きが続いているようだ。
USD/JPY 107.27
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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