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2019年9~12月の資源・新興国通貨の展望

達人の予想 

豪ドル/円

失業率の高止まりを背景に、RBA(豪中銀)は年内に追加利下げを行う可能性があり、それが豪ドルの重石となりそうです。豪州の7月失業率は5.2%。RBAは、インフレ加速には失業率が4.5%以下に低下する必要があると推計しています。

<注目点・イベントなど>
・RBAの追加利下げ観測
・米中貿易摩擦の行方

NZドル/円

RBNZ(NZ中銀)は8月7日の会合で0.50%の利下げを決定しました。世界景気の減速や国内の企業景況感の悪化を踏まえると、RBNZは11月に追加利下げに踏み切るとみられます。11月は、金融政策報告が公表されて総裁会見が行われるタイミングです。RBNZの利下げ観測がNZドルの重石になりそうです。

<注目点・イベントなど>
・RBNZの追加利下げ観測
・米中貿易摩擦の行方

カナダドル/円

主要国中銀の多くが金融政策の緩和スタンスを強めるなか、BOC(カナダ中銀)は中立的なスタンスを示してきました。ただ、世界の景気減速の影響はカナダ経済にも及ぶとみられ、BOCはいずれ利下げに踏み切らざるを得なくなると考えられます。BOCは今後、政策スタンスを緩和方向へとシフトするとみられますが、その場合のインパクトは大きくなるかもしれません。世界景気の減速懸念から原油価格が上がりにくいとみられ、それもカナダドルの重石となりそうです。

<注目点・イベントなど>
・BOCの金融政策スタンス
・原油価格の動向
・カナダ総選挙(10月21日)

トルコリラ/円

TCMB(トルコ中銀)が預金準備率を引き下げたことで、市場ではトルコの経常赤字が拡大するとの懸念が再燃しつつあります。預金準備率が引き下げられたことによって銀行が融資の拡大へと動けば、景気が刺激されて輸入が急増するおそれがあるためです。

TCMBは利下げを継続するとみられ、それもトルコリラの重石となりそうです。また、トルコのS400(ロシア製地対空ミサイルシステム)導入をめぐり、米国がトルコに対して制裁を科す可能性は残っています。トルコリラにはマイナス材料が目立っており、リラ/円には下押し圧力が加わりやすいと考えられます。

<注目点・イベントなど>
・トルコの経常赤字拡大への懸念
・TCMBは利下げを継続しそう
・米トルコ関係。米国が対トルコ制裁を発動する可能性は残る

南アフリカランド/円

ムーディーズが11月1日に南アフリカの格付けを発表する予定です。そこで格下げが行われれば、南アフリカの格付け(外貨建て長期債務)は、ジャンク(投機的等級)へと転落します。その場合、南アフリカランドに対して下落圧力が加わるとみられます。

<注目点・イベントなど>
・南アフリカの景気低迷
・南アフリカの格付け
・エスコム(国営電力会社)の支援問題の行方

メキシコペソ/円

米国が対メキシコ関税を発動するのかに注目です。メキシコの不法移民対策の評価期間が9月5日に終了し、米国とメキシコ両政府が会合を行う予定です。評価期間中、メキシコの対策に関して米国からネガティブな発言はほとんどなかったことを踏まえると、米国は前向きな評価を下すとみられます。米国が対メキシコ関税の発動を見送れば、メキシコペソにとってプラス材料になりそうです。

一方で、市場ではメキシコ経済をめぐる懸念が一段と高まっています。BOM(メキシコ中銀)は2019年の成長率見通しを下方修正。 “+0.8~1.8%”から“+0.2~0.7%”へと引き下げました。また、米国が対メキシコ関税の発動を見送れば、先行きの不確実性が後退するため、BOMが利下げに動きやすくなると考えられます。利下げペースを速める可能性もあります。それらが市場で意識されて、メキシコペソ/円は軟調に推移するかもしれません。


<注目点・イベントなど>
・米国の対メキシコ関税の行方
・メキシコ景気をめぐる懸念
・BOMは今後利下げペースを速める可能性も

豪ドル/米ドル

豪ドル/円と同様、RBA(豪中銀)の年内追加利下げ観測を背景に、豪ドル/米ドルは上値が重い展開になりそうです。また、米中貿易摩擦が8月に激化したこともマイナス材料です。ただし、米FRBが利下げを続ける場合、豪ドル/米ドルは下げ渋る可能性があります。なお、RBAの利下げは金融政策報告が公表される11月になる可能性が高いと考えられます。<八代>

<注目点・イベントなど>
・RBAの追加利下げ
・米中貿易摩擦の行方
・FRBは利下げを継続するか

NZドル/米ドル

RBNZ(NZ中銀)の追加利下げ観測が、NZドル/米ドルの重石となりそうです。また、米中貿易摩擦の激化もマイナス材料です。ただし、豪ドル/米ドルと同様、米FRBが利下げを続ける場合、NZドル/米ドルは下げ渋る可能性があります。

<注目点・イベントなど>
・RBAの追加利下げ
・米中貿易摩擦の行方
・FRBは利下げを継続するか

執筆者 八代 和也

執筆者 : 八代 和也|マネ―スクエア シニアアナリスト

マネースクエア シニアアナリスト。資源・新興国通貨を中心に分析し、マネースクエアのWEBサイトにてレポート(「ウィークリー・アウトルック」、「デイリー・フラッシュ」など)配信のほか、動画コンテンツ「M2TV」出演、セミナー講師を務めている。

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