ドル円は狭い範囲での上下動に終始 依然として下値模索は続く=NY為替
ドル円はNY時間に入ってやや買いが優勢となっている。米株が上昇していることがサポートしているようだ。一時105.95円近辺まで上昇したものの上値を積極的に追う動きまでは見られず105円台後半での狭い範囲での上下動に留まっている。本日のレンジは30銭程度。
2-10年債の逆イールドはきょうも継続しており景気後退への懸念は根強い。一方できょうはポンドを中心に欧州通貨の下落が見られ、相対的にドル買いの流れがドル円をサポートしているようだ。
本日は米経済指標の発表も無く手掛かり材料に乏しい中、このあと現地時間の昼にバーキン・リッチモンド連銀総裁や夕方にデイリー・サンフランシスコ連銀総裁の講演が予定されている。
今週は一時105円を割り込む動きも見られたものの、直ぐに買い戻されている。105円を割り込むとショート勢による達成感からの買い戻しが強まるようだ。いまのところ105円割れを再び試す動きは見られていないが、106円台に入ると売り圧力も強まるようで、市場は依然として下値模索を続けているものと思われる。
USD/JPY 105.88
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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