ドル円は下げ一服 上値が重い状況に変わりはない=NY為替
一連の経済指標などを通過してドル円は106円台前半での推移となっている。NY時間の早朝には105円台に再び下落して始まったものの、この日発表の米経済指標が良好だったことや、中国が貿易問題について交渉で解決するスタンスを強調したことから、ドル円は買い戻しも出ている。
前日は米国債市場で2-10年債が一時逆イールドを示現したことから、景気後退への不安感が市場を席巻した。米株式市場でもダウ平均が800ドル安まで急落するなどリスク回避の雰囲気が強まっていた。しかし、ドル円は105円台に入るとショートカバーの動きも出始めており、底堅さも見られ始めている。
きょうは米株にも買い戻しが見られ、2-10年債の利回り格差も縮小が一服していることから、景気後退への懸念は緩んでいる。ドル円もリスク回避の円高が一服しているが、なお上値が重い状況に変わりはなく、上昇すると戻り待ちの新規売りが断続的に出るようだ。
ロンドン時間の朝方に106円台後半まで一気に上昇する場面が見られたが、21日線が控える107円台前半を試す雰囲気までは全く見られず、なお下値模索は続いているようだ。
USD/JPY 106.08
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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