ポンドドルは伸び悩む 底堅い英CPIも英中銀への影響は限定的=NY為替
ポンドドルはNY時間にかけて戻り売りに押されており、1.2060ドル近辺まで戻している。この日の英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことからポンドの買い戻しが強まり、ポンドドルは一時1.21ドルちょうど付近まで上昇する場面が見られた。しかし、ここ数日1.21ドルを試すものの跳ね返されており、きょうも強い上値抵抗となった模様。本日は上に往って来いの展開を見せている。
英CPIは総合、コア指数とも前年比で予想を上回っていた。前日の英雇用統計の平均賃金も強い内容だったが、力強い英労働市場がインフレ上昇を支援していることを示唆。
しかし、英EU離脱の動向に注目が集まる中で、それが決着するまでは英中銀は金利を据え置くとみられており、今回のCPIが政策決定に影響を及ぼす可能性は低い。むしろ、合意なき離脱の場合には利下げが見込まれている。
GBP/USD 1.2064 GBP/JPY 127.66 EUR/GBP 0.9234
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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