依然ポンド安は続く 10月31日の離脱期限通過後の数日以内の総選挙を準備との報道も=NY為替
ポンドドルはNY時間の朝方に1.20ドル台に下落する場面が見られたものの、1.21ドル台半ばに買い戻されている。ただ、対ユーロでは一時2年ぶりの低水準まで下落する場面も見られ、依然としてポンド安は続いている。
きょうはジョンソン政権が10月31日の離脱期限を通過後、数日以内に総選挙を実施する方向で準備しているとの報道が流れ、市場は合意なき離脱へのリスクを高めている。ジョンソン首相はEUに対して、協定変更に向けた交渉再開を求めているが、EU側は再交渉には応じない姿勢を堅持している。
現在、市場では合意無き離脱の可能性を35%程度で見込んでいるようで、8月に入ってそのリスクを高めている。10月末の期限付近のポンドドルは1.20ドル以下で推移しているとの見方が多いようだ。1.17ドル台までの下落リスクを見込んでいる向きもいる模様。
GBP/USD 1.2145 GBP/JPY 128.91 EUR/GBP 0.9231
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。