ポンド売りが続く 英指標もハト派な期待を裏付ける=NY為替
ポンドは戻り売りが続いており、ポンドドルは1.25ドル台に下落している。一時1.2560ドルまで下落。きのうはカーニー英中銀総裁から景気の下振れ発言が出ていたことから、英中銀はこれまでの強気な姿勢からハト派に転じるのではとの思惑が市場に広がっている。英経済指標もそのハト派な期待を裏付けており、この日発表になった英サービス業の6月のPMIは予想を下回る内容となっていた。
サービス業以外に、今週発表のPMIは製造業、建設業とも弱い内容が相次いでおり、EU離脱問題や貿易問題をきっかけに英企業がセンチメントを下げている様子が示されている。
8月1日に英中銀は金融政策委員会(MPC)を開催するが、追加緩和の可能性まで示唆するかは未知数だが、少なくとも利上げ期待は後退させる可能性はありそうだ。
ポンドは再び下値模索を始めそうな気配を強めているが、目先は6月18日安値1.2505ドル付近が意識される。
GBP/USD 1.2578 GBP/JPY 135.64 EUR/GBP 0.8969
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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