ドル円、目先は１０８．７０／７５円水準を突破できるか注目＝ＮＹ為替

　ドル円は１０８．４５円近辺に上昇。きょうのＮＹ為替市場はドル買いが優勢となっており、ドル円をサポートしている模様。先週末の大阪Ｇ２０サミットの際の米中首脳会談を通過して、週明けの東京市場でドル円は買い先行で始まった。きょうは１０８．５０円水準に２度試す場面が見られたが、上値を拒まれている。ただ、１０８円割れを試す動きもない。

　ドル円は先週前半に１０６円台まで下落した後に上げに転じている。きょうの上げで２１日線の上に出て来ており、リバウンド相場に転じた感もあるが、世界景気の先行きに対する不透明感も根強い中で、なお上値には慎重なようだ。あくまで自律反発の範囲といった雰囲気。

　１０８．７０／７５円水準に上値抵抗が観測されている今週は重要な米経済の発表が相次ぐが、この水準を突破できるか目先は注目される。上値追いはそれを待ちたいといった声も聞かれる。

USD/JPY　108.41

minkabu PRESS編集部　野沢卓美