ダウ平均は横ばい 予想上回る中国GDPもヘルスケアとIBMの下げが圧迫=米国株前半
NY株式17日(NY時間13:48)
ダウ平均 26455.47(+2.81 +0.01%)
ナスダック 7999.37(-0.86 -0.01%)
CME日経平均先物 22285(大証終比:+15 +0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。中国のGDPが予想外の堅調な内容だったことや、好決算も発表されており寄り付きは買いが先行し、ダウ平均も上げて始まった。ただ、買い一巡後は戻り売りが優勢となり伸び悩んでいる。きのうに引き続きヘルスケア株の下げが圧迫しているほか、IBMが決算を受けて下落しておりダウ平均を圧迫。
ヘルスケアに関しては、きのうのユナイテッドヘルスが好調な決算を発表したものの、米民主党のサンダース上院議員が次の大統領選に向けて国民皆保険を提唱するなどヘルスケアへの政治的圧力が強まっていることが嫌気されている。
IBMは、営業利益こそ予想を上回ったものの、売上高が予想以上の減収となったことが嫌気されている。特に成長分野と位置づけているクラウドやコグニティブ(IBM提唱のAIの新概念)の収益が前年から減少したことがネガティブな雰囲気を強めている模様。
なお、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が米中は通商協議で早ければ5月下旬の合意書への署名を目指すと伝えていたが、ニュースの割には反応は鈍い。
ダウ採用銘柄ではIBMが下落しているほか、ユナイテッド・ヘルス、メルク、ファイザーが売りに押され、トラベラーズ、ベライゾン、ボーイングも軟調。一方、インテルが上昇しているほか、ゴールドマン、JPモルガンが堅調。インテルはスマホ向けの5Gモデム事業からの撤退が伝わっていた。
ナスダックも横ばい。きょうもクアルコムが大幅高となっており、半導体がIT・ハイテク株の上げを支えている。一方、決算を発表したネットフリックスは下落。
TモバイルUSとスプリントが下落。前日引け後に両社の合併に対して米司法省が現在の計画では承認されない可能性が強いと通告したと伝わった。
クアルコム 78.42(+7.97 +11.31%)
TモバイルUS 72.47(-1.63 -2.20%)
スプリント 5.64(-0.38 -6.24%)
アルファベット(C) 1237.75(+10.62 +0.87%)
フェイスブック 178.82(-0.06 -0.03%)
ネットフリックス 354.84(-4.62 -1.29%)
テスラ 273.75(+0.39 +0.14%)
アマゾン 1871.46(+8.42 +0.45%)
エヌビディア 188.35(+0.14 +0.07%)
ツイッター 34.44(-0.03 -0.07%)
ダウ採用銘柄
J&J 139.21(+1.19 +0.86%)
P&G 106.16(+0.49 +0.46%)
ダウ・インク 58.48(-0.02 -0.04%)
ボーイング 378.32(-3.40 -0.89%)
キャタピラー 143.19(+1.16 +0.82%)
ユナイテッド 135.24(-0.10 -0.07%)
ビザ 160.72(+0.49 +0.31%)
ナイキ 88.65(+0.85 +0.97%)
ウォルグリーン 54.69(-0.15 -0.27%)
3M 217.96(+1.06 +0.49%)
エクソンモビル 81.63(+0.43 +0.52%)
シェブロン 121.09(-0.08 -0.07%)
コカコーラ 47.36(+0.41 +0.87%)
ディズニー 131.74(+1.84 +1.42%)
マクドナルド 191.94(+0.24 +0.13%)
ウォルマート 103.32(+0.39 +0.38%)
ホームデポ 206.07(+1.60 +0.78%)
JPモルガン 113.42(+2.32 +2.09%)
トラベラーズ 136.37(-1.97 -1.42%)
ゴールドマン 206.89(+5.05 +2.50%)
アメックス 111.73(-0.15 -0.13%)
ユナイテッドヘルス 214.63(-6.33 -2.86%)
IBM 139.42(-5.72 -3.94%)
アップル 203.14(+3.89 +1.95%)
ベライゾン 58.03(-0.76 -1.29%)
マイクロソフト 121.56(+0.79 +0.65%)
インテル 58.73(+2.02 +3.56%)
ファイザー 39.73(-1.19 -2.91%)
メルク 74.72(-2.84 -3.66%)
シスコシステムズ 56.61(-0.35 -0.61%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。