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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:215.70円台最高値圏からの急落、重要イベント通過で212円半ばに岩盤支持(トリプルボトム)を形成し猛烈なV字反転へ

為替 

【通貨別まとめと見通し】ポンド円:215.70円台最高値圏からの急落、重要イベント通過で212円半ばに岩盤支持(トリプルボトム)を形成し猛烈なV字反転へ

先週から今週(6月15日〜6月22日)のまとめ
前回レポートのユーロ円同様、圧倒的な日英・日欧金利差を背景に強気ステージを歩んでいたポンド円は、週初15日(月)から17日(水)にかけて一時215.736円、215.561円と歴史的な最高値圏(年初来高値圏)へと駆け上がった。しかし、大台突破の達成感や本邦当局による為替介入への警戒感が極限まで高まる中、週半ばのFOMC(米連邦公開市場委員会)やBOE(英中銀)の金融政策発表という超大型イベントを前に利益確定売りが先行。18日(木)から19日(金)にかけては溜まっていたポンドロングの一斉巻き戻し(投げ売り)が勃発し、一時212.456円まで急降下する激しい調整を余儀なくされた。

しかし、この「212円台半ば」を巡る神経質な下値テストは、結果として驚異的な下値の堅さを証明する「トリプルボトム」の起点となった。週明け22日(月)早朝に一時212.477円まで深く調整したものの、この水準で猛烈な押し目買いを確認すると相場は即座に猛反発。欧州・NY時間にかけて一時214.678円まで急騰し、前週後半の急落分の大部分を完全に帳消しにする強烈なV字反転を達成した。足元(23日火曜日現在)は再び214円の大台定着を巡る底固めの展開へと回帰している。

詳細な値動きの振り返り
■ 215円台最高値圏での攻防と介入警戒感(6月15日〜17日)
週明け15日(月)、日英金利差メリットを背景とした円売り圧力が一段と強まり、18:00台には一時215.736円の最高値をマーク。しかし、16日(火)〜17日(水)にかけては215円台前半での高値揉み合いに終始した。216円の大台を前にして本邦当局の口先介入等への恐怖心が手足縛りとなり、17日深夜にはイベント前の手仕舞い売りから214.728円までじり安となるなど、上値の重さが意識され始めた。

■ 金融イベント通過による急転直下と212円台半ばへの急落(6月18日〜19日)
18日(木)未明のFOMC通過、およびその後の各国金融政策発表をきっかけに、市場の需給は一気にポンドロングの解消へと傾いた。18日中に一気に212.502円まで急降下すると、翌19日(金)にも一時212.456円まで下値を拡張。短期間で3.2円以上の深い調整となったが、この212円台半ばが中期的な強力サポート帯として機能し、19日のNY時間後半には213円台前半まで買い戻されて週末を迎えた(20日早朝終値213.494円)。

■ 週明けの212円台死守と猛烈なV字反転(6月22日〜23日現在)
週明け22日(月)の東京時間早朝、再び下値テストの動きから一時212.477円まで深く押し戻された。しかし、18日安値(212.502円)、19日安値(212.456円)と合わせて明確に「トリプルボトム」を完成させると、欧州・NY時間にかけて猛烈なショートカバー(買い戻し)が一段と加速。21:00台には一時214.678円まで急騰し、驚異的な反発力を見せつけた。本日23日(火)午前現在、直近では昨日の急反転に対する反動から213.90〜214.10円台(11:00時点213.983円)へとやや押し戻されているものの、昨日の急騰に対する底固めと、支持帯(ロールリバーサル)としての足場固めを行っている。

ファンダメンタルズ分析
英国側(材料出尽くしによるポジション整理と金利差の残存):
重要金融イベントの通過に伴い、これまで過剰に溜まっていた「ポンド買い・円売り」の投機ポジションが一斉にスクエア(清算)されたことが週半ばの急落の主因となった。しかし、日英の根本的な金融政策の方向性の違い(圧倒的な実質金利差の大きさ)という構造的な地合いに変調はなく、過熱感が冷まされたことで、海外勢にとっては格好の長期押し目買い好機を提供した格好となっている。

日本側(介入リスクの警戒と下値での底堅さ):
215円台後半への突入によって本邦当局による実質的な為替介入への警戒感は最高潮に達していたが、イベント通過による自律的な急落によって目先のリスクが一時的に後退。結果として、当局の手を借りずとも「212円台半ばの押し目では猛烈な買い需要が控えている」ことが今回のV字反転で実証され、円安トレンドの根深さを改めて浮き彫りにした。

テクニカル分析
トレンド:
短期的に低迷していた「212.50〜213.50円」の調整レンジを22日の大陽線で完全に上抜け、主戦場を再び「213.90〜214.80円」の強気圏へと押し戻した。特筆すべきは、18日安値(212.502円)、19日安値(212.456円)、22日安値(212.477円)が、明確に212.45〜212.50円の狭いレンジ内でトリプルボトム(三重底)を形成して下げ止まった点である。日足・4時間足レベルの上昇トレンドは極めて強固に維持されており、健全な日柄・値幅調整を完了したと判断できる。

レジスタンス1: 214.50 - 214.68(22日のV字反転高値であり、直近の心理的節目。ここを安定的にクリアすれば上値追いが再加速)
レジスタンス2: 215.00(心理的大台。再び強気チャネルを拡張するための重要なターゲット)
レジスタンス3: 215.56 - 215.74(15日および17日に阻まれた直近の年初来高値圏抵抗帯。最大の難所)

サポート1: 213.70 - 213.90(23日直近のアジア時間安値圏。昨日の猛烈な反発後のロールリバーサル支持帯として踏みとどまれるかの第1防衛線)
サポート2: 213.15 - 213.30(20日の週末揉み合いゾーンであり、調整が入った場合の重要な下値目安)
サポート3: 212.45 - 212.50(先週から今週にかけて3度にわたり完璧に下げ止まった、中期的な「最重要岩盤支持線」)

今後のポイント・見通し

今週後半に向けた最大の焦点は、驚異的なボラティリティで奪還した「214円近辺の強気圏」を味方につけて足固めを行い、22日高値(214.68円)を上抜けて再び215円の大台定着へ挑戦できるかである。

【メインシナリオ】トリプルボトム完成による強気圏回帰と215円台再突入

足元の213.90〜214.00円近辺での足固めを経て、再び日英金利差を背景としたポンド買い・円売りが優勢となる展開。トリプルボトムのテクニカル的な強気シグナルを味方に、214.68円のレジスタンスを上抜けて215.00円の大台へ回帰、週後半にかけて215.30〜215.50円方向へと上値を拡張する可能性が高い。

想定レンジ: 213.50 - 215.30

根拠: 212円台半ばでの強固なトリプルボトム完成、22日の強烈なショートカバーの勢い、および日英の構造的な円安地合いの継続。

【対抗シナリオ】戻り売り圧力に伴う利食いと213円台支持帯へのレンジ回帰

昨日の急反発が急激すぎた反動に加え、215円大台への再接近による介入警戒感から、週末に向けたポンドロングの利益確定売りが交錯する展開。213.70円の直近サポートを割り込んだ場合、再び213.00〜213.30円のレンジへのスライドを余儀なくされ、212円台半ばのボトムが本当に崩れないかのパワー蓄積期間(揉み合い)の延長となる。

想定レンジ: 212.80 - 214.50

根拠: 214円台後半における介入警戒に伴う手仕舞い売り、および急落後の戻り売り圧力の残存。

総評
6月15日から22日にかけてのポンド円は、歴史的な215.736円への到達から一転して3円以上の急落を見せるなど、極めて激しい乱高下(高ボラティリティ)を演じた。しかし、主要金融イベント通過による荒い調整を一手に引き受けた「212.45〜212.50円」のサポート帯は見事なまでの「岩盤支持」として機能し、綺麗なトリプルボトムを完成させての驚異的なV字反転を達成した。

足元は一時的な押し目を作っているものの、下値の強固さがこれ以上ない形で証明されたことで、市場の需給は再びポンド買い・円売りに傾きやすい環境にある。テクニカル的にも調整を経て再度215円の大台奪還、そして年初来高値の突破に向けたエネルギーが十分に充填されたリバウンドの好環境が整ったと言える。

今週の主な予定
英国
06/23 17:30 サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値) (6月) 予想 50.1 前回 49.3
06/23 17:30 製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値) (6月) 予想 53.1 前回 53.9

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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