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【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:185円台半ばの壁に再三阻まれるも184円台前半で強固な下値支持を確認、上抜けへのエネルギー蓄積が続くか

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【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:185円台半ばの壁に再三阻まれるも184円台前半で強固な下値支持を確認、上抜けへのエネルギー蓄積が続くか

先週(5月18日〜5月25日)のまとめ
先週のユーロ円は、週初から前週の反発モメンタムを引き継いで一時 185.22 円まで上値を伸ばしたものの、前回レポートで指摘した「 185.50 円の心理的節目」の手前で失速。その後は一時 184.21 円まで調整を挟む展開となった。しかし、下値では極めて強固な押し目買いが入り、週後半のレンジもみ合い(パワー蓄積)を経て、週明け25日(月)には再び 185.00 円台を奪還するなど、長期的な上昇トレンドの底堅さを改めて印象付ける1週間となった。

185円台半ば手前での失速とレジスタンス意識(5月18日〜19日)
週明け18日(月)は、前週からの反発の流れを引き継いで欧州・ニューヨーク時間にかけて力強く買い進まれ、一時 185.04 円まで上昇した。翌19日(火)には一段と上値を追い、一時 185.22 円の直近高値を記録。しかし、前回レポートから警戒されていた 185.50 円の壁の手前で買いの手が止まると、日本当局による円安牽制(介入警戒感)や実需の円買いが強く意識され、利益確定売りに押される形で 184 円台後半へと急反落した。

184円台前半でのサポート確認とレンジもみ合い(5月20日〜23日)
19日後半からの失速の流れは一時的に売りを加速させ、20日(水)には一時 184.21 円まで水準を切り下げた。しかし、前週サポートとして機能した 184.00 - 184.10 円のゾーン(今回は 184.21 円)を前に強い買い支え(押し目買い)が入り、底打ちした。その後、21日(木)から23日(土朝)にかけては、欧州中央銀行(ECB)の利下げペースを巡る思惑や日銀の国債買い入れ減額への警戒感が交錯する中、上値は 184.80 - 184.90 円台、下値は 184.40 - 184.50 円台という狭いレンジ内でのもみ合いに終始した。度重なる下値トライでも 184.40 円近辺が維持されたことで、市場には新たな足固め(パワー蓄積期間)として意識され、週末は 184.74 円でクローズした。

週明けの再反発と185円台の奪還(5月25日〜26日現在)
週明け25日(月)に入ると、184円台での調整を完了した市場が再び円売りに傾いた。東京時間からじわじわと値を戻すと、ショートカバーを巻き込みながら欧州時間には一時 185.14 円まで再浮上(終値 185.02 円)。本日26日(火)午前現在、直近では 184.90 - 185.00 円台(安値 184.90 円)で小幅な揉み合いとなっているものの、下値の強固さを証明したことで、再び上値の壁を崩すための準備を整えつつある格好だ。

ファンダメンタルズ分析
先週から今週にかけてのファンダメンタルズは、「欧州の底堅い景気センチメント」と「為替介入リスク・日欧金利差の需給思惑」の交錯が大きな背景となっている。

欧州側(ユーロ下支え): ECB当局者から6月の利下げ開始以降のペースに対して慎重な発言が続いており、これがユーロの下値を支えている。景気センチメントの緩やかな改善もユーロ高を後押しした。

日本側(上値の重さと底堅さ): 185.20 - 185.50 円に接近する局面では、常に日本当局による「実質的な為替介入への恐怖心」が心理的レジスタンスとして強力に機能した。一方で、日銀のタカ派的な政策期待(国債買い入れ減額など)は織り込みが進み材料出尽くし感が出ている。根本的な日欧金利差の大きさが意识されるため、 184.21 円近辺への調整局面は結果的に「押し目買いの好機」と捉えられ、週明けの円売り再開(185円台回復)につながった。

テクニカル分析
トレンド: 短期的には「 185.22 円での頭打ちからの再調整・もみ合い」を経て、「再び上昇トレンドへ回帰・上値トライ」の局面にある。日足レベルの上昇チャネルは依然として崩れておらず、先週の推移によって 184.00 - 184.20 円近辺がより強固なサポート(押し目買いゾーン)として市場に強く意識された。

レジスタンス1: 185.22 - 185.50 (先週19日の高値 185.22 円から心理的節目 185.50 円にかけての厚い壁)

レジスタンス2: 186.30 (かつての重要支持線・現在は強力なレジスタンス)

サポート1: 184.00 - 184.20 (先週20日の調整局面で踏みとどまった 184.21 円を基準とする支持帯)

サポート2: 182.00 (5月6日のフラッシュ的安値・最重要岩盤支持線)

RSI (14時間足):
先週中盤の調整や揉み合い時には一時 40 を割り込む場面もあったが、25日の再浮上に伴い一時 60 付近の強気圏まで上昇した。本日26日午前の揉み合いにより、足元では 33 - 40 付近まで低下しているが、「買われすぎ(70以上)」の過熱感は完全に解消されており、ここから再び上値を追うための余力は十分に蓄積されている。

MACD:
先週の調整・もみ合い局面においても、MACDライン・シグナルライン共にゼロラインの上方(プラス圏)をしっかりと維持し続けた。足元(26日午前)では小幅な調整によりヒストグラムが一時的にマイナス圏へ沈み、上昇モメンタムはやや一服しているものの、ゼロライン上の高い位置をキープしており、中長期的な強気トレンドの継続性を示唆している。

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、先週も阻まれた「 185.22 - 185.50 円の明確な上抜け」を果たし、かつての主戦場であった「 186.30 円(かつての防衛線)への回帰」への道筋を開けるかである。

【メインシナリオ】調整・もみ合い完了に伴う185.50上抜けと186円台への回帰
先週、 184.21 円という適度な押し目を作り、さらに数日間のレンジもみ合いを経たことで、市場のロングポジション(買い持ち高)の需給が整理され、エネルギーが十分に蓄積された。ユーロ圏の景気底堅さが続き、日銀の政策期待が材料出尽くしとなる場合、再び円売りが加速する。 185.50 円を安定的にクリアできれば、ショートカバー(売り方の買い戻し)を巻き込み、 186.30 円、さらには 187.00 円台への復帰が濃厚となる。

想定レンジ: 184.50 - 187.00

根拠: 先週の揉み合いで 184.00 - 184.20 円のサポートの強固さが証明されたこと、テクニカル的な強気地合い(MACDのプラス圏維持)が崩れていないこと。

【対抗シナリオ】185円台半ばでのトリプルトップ形成と再調整
185.22 - 185.50 円近辺で日本当局による「実質的な介入への警戒」や口頭牽制に再び阻まれた場合、上値の重さから失望売りを誘い、トリプルトップを形成して再び 184.00 円近辺まで押し戻される可能性がある。ただし、先週同様に 184.00 円台を維持できれば、単なるレンジ内での持ち合い(パワー蓄積期間)の延長と捉えられる。万が一 184.00 円を明確に割り込んだ場合は、 183.50 円付近までの深い調整を想定する必要がある。

想定レンジ: 183.50 - 185.50

根拠: 依然として日本当局による「円安阻止」の為替介入リスクが燻っていること、欧州の利下げ開始(6月)が近づくにつれてユーロ自体の積極的な上値追いに慎重論が出やすいこと。

総評
先週のユーロ円は、 185.22 円の手前で一度押し戻される展開となったが、 184.21 円での反発およびその後のレンジ内での底堅さは、相場の底流にある地合いが依然として「円安(ユーロ高)」であることを改めて物語っている。
今週中に 185.22 - 185.50 円の壁を突破し、かつての主戦場であった186円台を再びサポートとして奪還できるか。市場は政府・日銀の動向を神経質に注視しつつも、着実にユーロ高・円安の歩みを再開させようとしている。

今週の主な予定

ユーロ圏
05/28 18:00 景況感指数 (5月) 予想 92.3 前回 93.0 (景況感指数)
05/28 18:00 消費者信頼感指数(確報値) (5月) 予想 -19.0 前回 -19.0

ドイツ
05/29 15:00 輸入物価指数 (4月) 前回 3.6% (前月比)
05/29 15:00 輸入物価指数 (4月) 前回 2.3% (前年比)
05/29 16:55 雇用統計 (5月) 前回 6.4% (失業率)
05/29 16:55 雇用統計 (5月) 前回 2.0万人 (失業者数)
05/29 21:00 消費者物価指数(速報) (5月) 予想 0.1% 前回 0.6% (前月比)
05/29 21:00 消費者物価指数(速報) (5月) 予想 2.8% 前回 2.9% (前年比)
05/29 21:00 消費者物価指数(速報) (5月) 予想 0.1% 前回 0.5% (調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
05/29 21:00 消費者物価指数(速報) (5月) 予想 2.8% 前回 2.9% (調和消費者物価指数(HICP)・前年比)

フランス
05/27 15:45 消費者信頼感指数 (5月) 予想 83.0 前回 84.0
05/28 15:45 生産者物価指数 (4月) 前回 2.0% (前月比)
05/28 15:45 生産者物価指数 (4月) 前回 0.2% (前年比)
05/29 15:45 消費支出 (4月) 前回 0.7% (前月比)
05/29 15:45 消費者物価指数(速報) (5月) 前回 1.0% (前月比)
05/29 15:45 消費者物価指数(速報) (5月) 前回 2.2% (前年比)
05/29 15:45 実質GDP(確報値) (2026年 第1四半期) 予想 0.0% 前回 0.0% (前期比)
05/29 15:45 実質GDP(確報値) (2026年 第1四半期) 予想 1.1% 前回 1.1% (前年比)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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