【本日の見通し】米FOMCにらむ展開、ドル円は基本的にはしっかりか
【本日の見通し】米FOMCにらむ展開、ドル円は基本的にはしっかりか
今晩日本時間午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表される、その後パウエル議長の会見が予定されている。
政策金利は据え置きで見通しが一致している。注目は四半期に一度示されるFOMCメンバーによる経済見通し(SEP)、中でも年末時点での政策金利の各メンバーによる見通しをドットで示したドットプロットに注目が集まっている。前回3月のドットプロットは年内2回の利下げが中央値となっていた。短期金利市場での織り込みも年内2回が基本となっている。ただ、パウエル議長などの追加利下げに慎重な見方もあり、今回のドットプロットは1回に上方修正される可能性がある。この場合はドル買い材料になるとみられ、昨日のドル高などに寄与した。SEPでの経済成長見通し、物価見通しなども合わせて注意したいところ。議長会見ではこれまで同様利下げに慎重な姿勢が示されるとみられる。ただ、底堅さを見せる米景気動向、予想を下回った消費者物価指数の状況などを踏まえ、今後の利下げをどこまで意識した会見になるのかが注目される。追加利下げに向けた姿勢が強まるとドル売り材料。ただ、今回は慎重姿勢を維持するとの見方が強い。
FOMCを除くと、中東情勢などをにらんだ動きが広がる。休戦に向けた動きへの期待がある一方、米国の参戦への警戒感も出ており、状況をにらんでの動きが続く。リスク警戒がドル買いにつながる場面も見られ、ドル円を支える材料となりそう。
ドル円はFOMCまでしっかりした動きが見込まれる。144円台後半での買いがどこまで出てくるかが注目されるところ。
ユーロドルはドル高を受けて1.15台後半から1.14台後半へ下げてきた。一時の1.16台を付けるような動きが一服している。この後もドル高が意識される中、上値が重い展開か。
ユーロ円は対ドルのユーロ売りが重石。もっともドル円が堅調で押し目は限定的。この後はドル主導の展開が見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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