ドル円、１５０円台を維持できず ＦＯＭＣ待ち＝ＮＹ為替

　その後、ドル円は１４９円台後半での推移となっている。本日は午後のＦＯＭＣの結果を前にドル高が優勢となっており、ドル円も日銀の植田総裁の会見時に付けた１５０円台に再浮上していた。ストップを巻き込んで一時１５０．１５円付近まで上昇したが、１５０円台に入ると上値抵抗も強まり、１４９円台に戻す展開となっている。

　１５０円の節目を完全に突破できるか注目の展開が見られているが、ロング勢やショートカバーを入れている投資家も、ＦＯＭＣの結果を見て判断したい雰囲気なのかもしれない。

　そのＦＯＭＣだが、日本時間午前３時に結果が公表される。政策は据え置きが確実視されているが、今回は委員の金利見通し（ドットプロット）も公表される。市場では年内２回か３回の利下げの可能性を織り込んでおり、その見方を裏付けるか注目されそうだ。

　米景気の先行き不安が台頭しており、それにＦＲＢは対処すると市場は期待しているようだが、現状の高インフレの粘着性から、それは希望的観測に過ぎないとの声も一部からは出ている。「年内に２回か３回の利下げ」という市場の期待にＦＲＢが応えられないリスクも留意すべきだという。また、パウエル議長がトランプ関税の影響についてどのように捉えているかも注目される。

USD/JPY　149.97　EUR/JPY　163.24
GBP/JPY　194.51　AUD/JPY　94.94

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美