反落、米中の関税戦争激化を警戒=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=69.76(-0.59 -0.83%)
ニューヨーク原油の2025年4月限は反落。トランプ米大統領がカナダやメキシコからの輸入品に対して25%の関税を予定通り3月4日に発動すると警告しているほか、中国に対しては2月4日に発動した10%にさらに10%の関税を上乗せする見通しであることが相場を圧迫した。カナダやメキシコに対する関税はまた土壇場で見送りとなる可能性が高い一方、中国との関税戦争激化が警戒されている。イラク北部のクルド自治区からトルコに向けたパイプラインによる輸出が再開する可能性があることも重し。ただ、イラクが石油輸出国機構(OPEC)プラスの生産枠を遵守するなら、輸出再開は難しいとみられている。
時間外取引で4月限は下落。通常取引序盤にかけても軟調な推移が続き、69.14ドルまで下げ幅を広げた。ただ、その後は下げ幅を削り、70.29ドルまで切り返す場面もあった。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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