アジア株まちまち 豪州株上値重い、IMFが豪インフレ予想大幅引き上げ 先進国で最も高くなる見込み
アジア株まちまち 豪州株上値重い、IMFが豪インフレ予想大幅引き上げ 先進国で最も高くなる見込み
東京時間11:16現在
香港ハンセン指数 20552.75(-207.40 -1.00%)
中国上海総合指数 3281.03(-21.78 -0.66%)
台湾加権指数 23371.84(+37.08 +0.16%)
韓国総合株価指数 2593.33(-6.29 -0.24%)
豪ASX200指数 8237.10(+21.09 +0.26%)
アジア株はまちまち。
香港株は反落、前日の米株大幅安を受け売り優勢で始まった。米利下げ期待が後退している。香港は金融政策を米国に連動させているため、米国が利下げ一時停止すれば香港も基準金利引き下げを一時停止する。華潤置地や龍湖集団、中国海外発展、九龍倉置業地産投資など不動産株が総じて下落。アリババやJDドットコム、美団、バイドゥなどハイテク関連も軒並み下落している。
豪州株は小幅続伸。金融や医療品、コミュニケーションサービス関連の一角が上昇。ハイテクや金鉱・鉱業などの素材関連は総じて下落している。豪州市場では中国の景気回復期待が高まっている一方で、豪中銀の利下げ開始の遅れが懸念されている。
IMFは豪州の来年の消費者物価指数の予想を従来の2.8%から3.6%に大幅に引き上げた。豪財務省が25年半ばまでに2.75%に低下するとの予測とは対照的になる。政府による生活費補助制度によりインフレは今年末までに3%に鈍化するものの、補助制度終了とともにインフレは再加速すると予想。豪州のインフレはスロバキアを除く先進国でもっとも高くなることになる。IMFは豪州は慢性的なインフレに見舞われると述べた。豪中銀はインフレは依然として高すぎると繰り返している。今月末には第3四半期CPIが発表されるが、インフレの根強さが示されれば利下げ開始は来年半ば以降になる可能性も。
執筆者 : MINKABU PRESS
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