アジア株 香港株は大幅上昇、ここに来て米大幅利下げ期待復活 上海株は経済統計控え上値重い
アジア株 香港株は大幅上昇、ここに来て米大幅利下げ期待復活 上海株は経済統計控え上値重い
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 17492.64(+252.25 +1.46%)
中国上海総合指数 2723.20(+6.07 +0.22%)
台湾加権指数 21754.11(+100.86 +0.47%)
韓国総合株価指数 2573.22(+1.13 +0.04%)
豪ASX200指数 8099.70(+23.97 +0.30%)
アジア株は総じて上昇、ここに来て9月米大幅利下げ期待が復活している。
FEDウォッチャーことWSJのニック記者が、FRBが来週の会合で25bpにするか50bpにするか検討している。パウエルFRB議長は金利引き下げの準備の中で難しい決断に直面しているといった記事を公表した。これを受け、低下していた50bpの大幅利下げ確率が上昇している。特に香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBが大幅利下げを実施すれば香港も基準金利を50bp引き下げる。
香港株は大幅続伸。素材やエネルギー関連が総じて上昇。不動産や医療品、ハイテク関連も上昇している。
上海株は3営業日ぶりに反発も上値は重い。あすの中国経済統計への警戒感が高まっている。また、あすから連休となるため週末を前に積極的な売買は手控えられている。エネルギー関連や不動産、金融が上昇している一方で、生活必需品や消費者サービス関連は下落している。
あす発表される中国一連の経済統計は総じて弱い内容になるだろう。当局は8月は悪天候が影響したと言い訳するだろうが、先行き不安で消費者心理が悪化しているためだ。あすは小売売上高に鉱工業生産、失業率。新築住宅販売価格と中古住宅販売価格、不動産投資も発表される。来週は事実上の政策金利であるローンプライムレートが公表されるが、引き下げたところで中国経済には焼け石に水、株価上昇とはならないだろう。
中国は16日と17日が中秋節で休場となるため、あすから4連休となる。消費者の節約志向が一段と高まっているため、連休中の消費拡大は期待できない。旅行サイトによると、国内旅行、ホテル、レンタカー、アトラクションチケットなどの予約注文は"若干"増加しているという。
執筆者 : MINKABU PRESS
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