アジア株下落、中国景気減速懸念 上海株7カ月ぶり安値 CPI予想届かずPPI下落幅拡大、悪天候のせいと言い訳
アジア株下落、中国景気減速懸念 上海株7カ月ぶり安値 CPI予想届かずPPI下落幅拡大、悪天候のせいと言い訳
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 17115.37(-328.93 -1.89%)
中国上海総合指数 2740.37(-25.43 -0.92%)
台湾加権指数 21089.36(-345.83 -1.61%)
韓国総合株価指数 2535.32(-8.96 -0.35%)
豪ASX200指数 7989.20(-24.18 -0.30%)
インドSENSEX30種 81146.94(-36.99 -0.05%)
アジア株は全面安、前週末の米株大幅下落や中国景気減速への懸念が高まっている。
8月米雇用統計は雇用者数の伸びが予想を下回り、過去2カ月分も下方修正されたとは言え失業率は5ヵ月ぶりに低下した。米労働市場はそこまで弱くないとの見方から米景気減速に対する過度な懸念は後退しており時間外で米株は上昇している。50bpの大幅利下げの可能性も低いとの見方から米長期債利回りも時間外で上昇。
きょう発表された中国8月の生産者物価指数は-1.8%と下落幅が予想以上に拡大し4月以来の落ち込みとなった。消費者物価指数は+0.6%と2月以来の高水準となったものの、市場予想には届かなかった。8月は大雨などの悪天候による食料品価格の上昇が影響した。今週末に小売売上高や住宅価格など8月一連の統計が発表されるが総じて弱い内容になる見通し。当局は8月は悪天候のせいだと言い訳するだろう。
米国が9月に利下げを開始することが確実視されており、FRBのあとに中国当局も主要金利を引き下げるとの見方が強まっているが、引き下げたところで中国経済には焼け石に水。大規模な支援策がない限り景気も投資家心理も回復しない。
中国の不動産不況長期化も懸念されている。不動産開発会社大手の万科企業の8月売上高が前年比24%減となった。同社株は香港市場で3.5%安。
執筆者 : MINKABU PRESS
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