ユーロドル、FRBとECBの差から上昇を見込む声が根強い=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中で、ユーロドルは一時1.10ドル台を回復する場面が見られた。1.10ドル台に入ると戻り売り圧力も強まる中、この日のミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回り、ドルが買い戻されていることから、1.09ドル台に再び値を落としている。ただ、下押す動きまではなく、上向きの流れは持続している状況。
このところユーロドルが買い戻されている背景に、FRBの利下げがECBを上回るとの見方がある。FRBがインフレ鈍化に対応して、ECBよりも積極利下げを行う可能性が高いと見ているようだ。
FRBの政策対応機能はECBよりもインフレの変化に対して弾力的で、FRBはターミナルレート(最終到達点)までに6回利下げを行うのに対して、ECBは4回に留まると見ているという。
また、秋から冬にかけての米成長は想定よりも控えめになると予想しており、これは米成長の構造的優位性という見方を損ない、ドル安につながるとしている。そのシナリオの場合、ユーロドルは来年の半ばまでに1.14ドルまで上昇すると見ているようだ。
EUR/USD 1.0996 EUR/JPY 162.97 EUR/GBP 0.8523
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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