米PPI、サービス価格が今年初の低下
きょうは7月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を下回る伸びとなった。引き続きインフレ圧力の緩和傾向を示し、9月FOMCでの利下げ期待を強化する内容ではある。
特にサービス価格が前月比0.2%低下と、今年に入って初めて低下したことが注目される。機械や自動車の卸売業者の利益縮小が影響した。一方、財は同0.6%上昇と、2月以来の大きな伸び。食品とガソリン価格の上昇が全体の伸びをけん引した。
多くのエコノミストが注目する食品とエネルギー、貿易サービスを除いたPPIは前月比0.3%上昇と、3カ月ぶりの大幅上昇となった。
FRBが注視するPCEデフレータの算出に用いられるPPIのカテゴリーは、総じて伸びが抑制されている。このカテゴリーの中では、診療費や航空運賃が低下し、外来医療費は横ばいとなった。ポートフォリオ運用サービスは前月比2.3%上昇。7月のPCEデフレータは今月30日に発表予定。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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