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為替相場まとめ8月5日から8月9日の週

為替 

 5日からの週は、週初に歴史的な恐怖・パニック相場を示現した。前の週に、植田日銀総裁が今後の追加利上げの可能性に言及し、さらに米雇用統計が弱含んだことが米景気減速懸念を広げたことが背景。これまで蓄積してきた株高や円安のパワーが一気に放出され、相場は逆回転することとなった。日経平均が歴史的な急落となり、円相場も141円台まで投げ売り状態となった。しかし、その後の揺り戻しの動きも急となり、市場ボラティリティーは最高潮に達した。負のパワーを落ち着かせたのが、内田日銀副総裁の「市場が不安定な時は金利の引き上げはしない」との発言だった。米経済統計も相場の落ち着きに寄与した。ISM非製造業景気指数が予想外の好転をみせたことや、昨日の新規失業保険申請件数の減少などが米株式市場のムードを明るくした。米金融当局者発言も市場の過剰反応に釘を刺した。1週間以内に米緊急利下げといった極端な市場観測は後退している。ドル円は147円台まで戻しており、週明けの下落をほぼ解消した。

(5日)
 東京市場は、急激な株安でリスク警戒の円買いが強まった。先週末の米雇用統計が弱い結果となり、ドル円は146円台前半へと下落。週明けは146.66近辺に小戻ししたあと、売りが加速。日経平均が急落して始まり、ドル円は144.70台に下落。株安が一服すると145円台半ばまで反発。午後には株安が加速、日経平均先物が2回のサーキットブレイカー(8%、12%安)を発動。日経平均の下げ幅は4000円超とブラックマンデーを超えて史上最大の下落幅に到達。ドル円は142.22近辺まで急落した。143円台半ばまで反発も、再び142円台前半に下げている。日経平均は一時4753円安、終値でも4451.28円安となった。クロス円でも円高が進行。ユーロ円は160円台から155円台へ、ポンド円は187円台後半から181円台後半へと急落した。豪ドル円は95円台から91円台へと下落率が大きかった。ドル相場自体は蚊帳の外。ユーロドルは1.09台前半での推移、ポンドドルは1.28台割れから1.27台半ばへ軟化。

 ロンドン市場は、円高・ドル安圧力が根強い。週明けの短期金融市場では1週間以内の米FOMC25bp利下げが6割程度織り込まれてきている。また、9月利下げについては50bpの大幅利下げが有力視されてきている。先週末の米雇用統計で失業率上昇、雇用増の鈍化となったことが、市場での米景気減速警戒を高めた経緯がある。先週末から週明けの相場で株式市場が急落、円高が急速に進行した。ドル円はロンドン朝方に141.70近辺まで下落。その後は144円手前水準まで反発したが、再び141円台後半まで一時下落と上値は重い。ユーロドルは1.09台割れまで下落したあと、1.09台後半へと高値を伸ばしている。ユーロ円は155円台割れから157円台後半まで反発も、再び155円台に軟化。ポンドドルは1.2710付近まで下落したあと、1.28台に乗せる動きをみせるも、再び1.27台半ばへ。ポンド円は180円台まで急落したあとは184円台に反発も、その後は181円台を中心とした水準で推移。ドル指数は一段と低下しており、市場での米大幅利下げ観測の根強さを物語っているようだ。円相場については日米金利差縮小観測が円買い圧力となっているが、ロンドン朝方までのの急激な値動きで短期的なポジション調整は一巡したもよう。ロンドン時間は売買が交錯している。ただ、円安方向への反発も続かず。依然として円相場をめぐるボラティリティーは高い。
 
 NY市場でも、不安定な相場が続いた。先週末に続いてきょうもドル円は売りが強まり、一時141円台まで急落した。先週のISM製造業景気指数に始まって、米雇用統計も米労働市場の急速な冷え込みを示したことから、市場では先行き警戒感が強まっている。ハードランディングのシナリオはまだ少数派なものの、市場にはリスク回避的な雰囲気が広がっており、売りが売りを呼ぶ展開となっているようだ。同時にFRBによる9月FOMCでの大幅利下げ観測が強まっているほか、状況次第ではFOMC前に緊急利下げを実施するのではとの声も出ている。しかし、FRBへの市場の観測は行き過ぎとの指摘も出ており、観測が一巡すれば、ドルは逃避買いから恩恵を受ける可能性があるの見方も。ユーロドルは買いが膨らみ、一時1.10台に上昇する場面が見られた。5カ月ぶりの高値水準。ポンドドルは1.27台で上下動。英欧中銀いずれも利下げ観測が根強いが、きょうはドル売りが優勢だった。

(6日)
 東京市場では、株の急反発を受けて円高も一服。前日のNY市場で米ISM非製造業景気指数の好結果もあり、リスク警戒の動きが一服。今週中に米FRBが緊急利下げを行うのではとの過剰な期待に対する反動でドル円は141円台から144円台後半までドル高円安となり、144円台前半で東京朝を迎えた。東京朝方には143.60台まで下押しされたが、日経平均が寄り付きから大幅高となり、3400円超高と過去最大の上昇幅となるなかで、ドル円は146.36近辺まで急伸。144円台に一時反落も、146円付近に再び買われた。クロス円も激しく振幅するなかで、円安が進行した。ユーロ円は157円台から160円台へと上昇。ユーロドルは1.09台前半で落ち着いた値動き。豪中銀は予想通り政策金利を据え置いた。声明ではインフレ警戒が示され、ブロック総裁からは利上げを議論も据え置きを決定したことが示された。豪ドルはやや買いの反応を示した。

 ロンドン市場は、東京市場からの円売りの動きが一服している。東京市場では、日経平均の歴史的な急反発とともにドル円は143円台から146円台まで買われた。その後は売買が交錯したが、ロンドン朝方には再び146円台乗せとなる場面があった。しかし、146円台では売りがかぶさり、ロンドン勢は売りで参入、一時144円台半ばまで反落した。欧州株が寄り付き時の買いを消して、下げに転じる動きをみせたことで、ユーロやポンドが対円、対ドルともに下落している。ユーロ円は160円付近から157円台半ばへ、ポンド円は186円台後半から183円台半ばへと下押しされている。ユーロドルは1.0950付近の揉み合いを下放れると、1.09台割れ目前へ、ポンドドルは1.27台後半から1.27台割れへと下落している。市場はリスク動向に翻弄されており、ドイツ製造業受注、ユーロ圏小売売上高などの経済指標結果には反応せず。昨日の急激な相場からは落ち着きつつあるものの、まだ不透明感は払しょくできない状況となっている。

 NY市場では、ドル円が上値重く推移。きょうのドル円は買い戻しが優勢となり、東京時間には一時146円台まで回復していた。ただ、ドル円の上値は依然として重い印象で、海外市場に入って再び売りに押され、144円台前半まで一時伸び悩んだ。歴史的な暴落をしていた日本株が急反発したこともあり、円キャリー取引の巻き戻しも一服していたようだが、円は依然として過小評価されており、円キャリー取引の巻き戻しはまだ道半ばとの指摘も出ている。投機的投資家の中では50-60%程度に過ぎないとの分析も出ていた。一方、ドル自体は買戻しが見られた。前日はFRBの9月FOMCでの0.50%ポイントの大幅利下げへの期待はもちろん、11月も大幅利下げを実施し、年内の利下げ幅は計1.25%まで拡大するのではとの見方まで出ていた。しかし、ハードランディングのシナリオが明確に出ているわけでもなく、現時点でそこまでの急激な利下げを織り込むのは行き過ぎとの声も出ているようだ。ユーロドルは戻り売りに押されて、一時1.09台前半まで軟化。ポンドドルも1.2675付近まで下落する場面があった。  

(7日)
 東京市場では、内田日銀副総裁の発言を受けて円相場が急落。ドル円は144円台後半で取引を開始、145円を挟んで売買が交錯した。日本時間午前10時半過ぎに内田日銀総裁の懇親会あいさつ原稿が発表された。その中で市場が不安定な時は金利の引き上げはしないなどのハト派ともとれる発言があり、一気に円売りとなった。ドル円は147円台半ばへと急騰した。146円台前半までの調整を経て、午後には147.90近辺に高値を伸ばした。午後の内田副総裁会見では、、植田日銀総裁と考え方に相違はないなどの発言が見られ、ハト派転向ではないとの見方から146円台に反落した。クロス円も円売りが強まり、ユーロ円は一時161.42近辺、ポンド円は188.08近辺まで買われた。NZドルは朝方の雇用統計が強含んだことで買われた。対ドルは0.59台半ばから0.60台に乗せた。対円では内田発言も加わり86円台前半から一時89円近くまで上昇。

 ロンドン市場は、円安水準で売買が交錯している。ドル円はロンドン時間にかけては売り戻しが入り、一時146円手前まで下落。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに再び147円台へと買われている。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調な推移となっており、米債利回りも上昇。全般にリスク警戒の動きが後退している。クロス円も円安水準での推移。ユーロ円は東京午後に161.42近辺の高値をつけたあとロンドン朝方に159.50付近へと反落も、ロンドン時間には161円付近まで再び上昇。ポンド円は188.08近辺を高値にいったん185.40付近まで反落も、その後は187円台半ばへと上昇している。円相場主導の展開となるなかで、ユーロドルは1.09台前半、ポンドドルは1.27挟みでの上下動にとどまっている。ユーロ対ポンドではややポンド買いの動きがみられ、リスク動向の好転に敏感に反応しているようだ。原油先物の上昇もポンド高につながっている。

 NY市場で、ドル円は上昇一服。一時147円台まで買い戻される場面が見られたが、上昇して始まった米株式市場が伸び悩んだこともあり、NY時間には146円台に伸び悩んでいる。市場がひとまず落ち着きを取り戻す中で、円キャリー取引の巻き戻しも一服。今回の巻き戻しですべてのポジションが解消されたわけではないとの指摘が出ているものの、取り敢えず投資家はここ数日の行き過ぎた動きを修正しているもよう。ユーロドルはNY時間に入って下げ渋り、1.09台で推移している。ポンドドルは方向感のない展開が見られた。一旦1.27台に上昇したものの、NY時間の後半になって再び1.26台に値を落としている。この日は手掛かりとなるような米経済指標発表はなく、ポジション調整の動きが交錯していた。

(8日)
 東京市場は、ドル円が振幅。朝方に日経平均が一時800円超の大幅安となり、リスク回避の円買いが優勢に。前日NY終値比1円超の円高水準となる145.44付近まで下落した。その後、日経平均が一時プラスサイドを回復したことから朝方の下げを帳消しにして146.87付近まで上昇。しかし、上値も重く、午後は再び146円台を割り込む場面があった。米10年債利回りの低下を背景としたドル売りもドル円相場の重石となった。ユーロ円は、朝方に一時158.97付近まで下落。その後はいったん下げを帳消しにしたものの、午後に再び159円台半ばまで軟化した。ユーロドルは1.09台前半でややドル安傾向となり、一時1.0938付近まで上昇した。ブロック豪中銀総裁はインフレの上振れリスクを警戒、必要なら追加利上げを躊躇しない姿勢を示したことから豪ドルが買われた。豪ドル/ドルは0.6566付近まで、豪ドル円は96.31付近まで一時上昇。

 ロンドン市場は、方向性に欠ける取引。米新規失業保険申請件数の発表を控えて一方向には動きにくい相場展開。ドル円は欧州株が軟調に始まると145.60付近へと下落も、その後は146.50近辺まで買い戻された。ただ、上値追いの勢いにも欠けている。日向灘での地震発生で初の南海トラフ臨時情報と不安材料が発生したが、円相場は特段の反応を示さず。ユーロドルは東京市場からの上昇を解消する動き。1.0945近辺まで買われたあと、1.0920台へと反落。ポンドドルも1.2714近辺に高値を伸ばしたあとは1.26台へと反落、さらに安値を1.2665近辺まで広げた。ただ、足元では買戻しも入る落ち着かない値動きになっている。このところユーロ買い・ポンド売りの流れが続いている。きょうもユーロ買いが先行し、ユーロポンドは0.8625近辺に高値を伸ばしたが、その後は0.8605付近へと戻している。欧州株は軟調に推移しているが、やや下げ幅を縮小と、米指標待ちとなっている。

 NY市場では、ドル円が再び147円台に上昇した。米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで、ドルは買われた。先週末の米雇用統計の非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったことで、市場ではFRBのより積極的な利下げを織り込む動きが出ているが、それがやや緩和された格好。市場がひとまず落ち着きを取り戻す中で、円キャリー取引の巻き戻しも一旦収まっている。ドル円も買い戻しが膨らんでいるが、150円を試す動きまでは見られていない。景気の先行きやFRBの利下げ、中東やウクライナの地政学リスク、そして秋の米大統領選を控える中で、ドル円のセンチメントは、これまでのように上値を積極的に試す雰囲気までは回復していないようだ。ドル高に押されてユーロドルは一時1.08台に下落する場面があった。しかし、1.08台では押し目買いが入り、1.09台に戻した。ポンドはドル以上に買われた。ポンドドルは1.27台半ばに上昇。本日は一時1.2665ドル付近まで下落し、100日線を割り込み、200日線もうかがう展開を見せていた。しかし、きょうのところは200日線はサポートされた格好。

(9日)
 東京市場で、ドル円は振幅。前日海外市場で米新規失業保険申請件数が減少したことを受けて、株高とともにドル円も147円台に上昇した。米地区連銀総裁から雇用市場に対する過度な悲観論をけん制する姿勢もみられ、朝方の東京市場では147.82近辺まで上昇した。しかし、その後は次第に上値重い展開に転じた。日経平均が上げ幅を縮小する動きや、三連休を控えたポジション調整などで午後には146.70台に安値を広げた。米債利回りの低下も売りを誘った。ユーロ円は161円台前半から160円台前半へと軟化。ポンド円は188円台前半から187円手前まで下落。足元では、下げも落ち着いた。ユーロドルは1.09台前半でやや小高く推移。

 ロンドン市場は、小動き。きょうは昨日の米新規失業保険申請件数のような注目経済指標の発表は予定されていない。カナダ雇用統計はカナダドルでの局地的な反応にとどまりそうだ。今週の荒れ相場は一服しており、為替市場は相場疲れといったところだ。欧州株や米株先物は堅調に推移。米債利回りは小幅低下。波乱材料はみられず、週末に向けて取引手控えとなっている。ドル円は東京午後に146円台後半に下押しされたあとは147円台前半に値を戻しての揉み合い。ユーロ円も160円台前半から160円台後半へ、ポンド円は187円台前半から187円台後半へと買い戻されている。ユーロドルは1.09台前半で、ポンドドルは1.27台半ばから後半で上に往って来い。コリンズ・ボストン連銀総裁が「経済データが予想通りなら、すぐにでも緩和すること適切」「利下げのタイミングとペースはデータに基づいて決定される」などと述べたが反応薄だった。

 NY市場ではドル円は再び売りが優勢となり、一時146.30付近まで下落する場面が見られた。ドル円は今週、一時141円台まで急落するなど、円キャリー取引の巻き戻しが強まった。その動きも一服し、株高と伴にドル円も買い戻しが強まったが、148円付近で上値を抑えられており、目先は150円までの回復は難しいのではといった雰囲気が、再度下値を試す動きに繋がったのかもしれない。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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