アジア株 上海株は小反落、政府系ファンドの買いなければ上昇できず 財新製造業PMI予想外の50割れ
アジア株 上海株は小反落、政府系ファンドの買いなければ上昇できず 財新製造業PMI予想外の50割れ
東京時間11:03現在
香港ハンセン指数 17288.88(-55.72 -0.32%)
中国上海総合指数 2937.59(-1.16 -0.04%)
台湾加権指数 22583.12(+383.77 +1.73%)
韓国総合株価指数 2777.00(+6.31 +0.23%)
豪ASX200指数 8123.50(+31.17 +0.39%)
アジア株はまちまち。台湾、韓国、豪州は上昇。前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。
台湾株は大幅反発。きのうの米株式市場でナスダックが2.6%高となったことを受け、ハイテク関連が総じて上昇している。TSMCは3.0%高。きのう米半導体大手エヌビディアが13%上昇した。米モルガンスタンレーが半導体銘柄「トップピック」に半年ぶりにエヌビディアを指名したことが材料視された。
豪州株は続伸、史上最高値を更新。豪CPIの伸び鈍化を受け年内の追加利上げリスクが後退している。豪中銀の次の行動は利上げではなく利下げになる可能性が高まってきた。
上海株は小反落、政府系ファンドの買い支えがなければ上昇し続けることはできないだろう。きのうは大幅高となったが、およそ半年ぶりに政府系ファンドによる買い支えがあった可能性。中国AMC・CSI500のETFはきのう5%超も上昇、2月以来となる大幅な上昇率を記録した。
中小企業を対象とした財新の中国7月製造業PMIは49.8と予想外の50割れ。昨年10月以来、9カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を割り込んだ。財新PMIを受け投資家心理が再び悪化。為替相場では人民元が対ドルで下落している。
米政権は当初8月1日に予定していた対中関税引き上げを少なくとも2週間延期すると発表した。寄せられた1100件を超える意見を委員会と協議し2週間後に発効する見通し。
バイデン米政権は中国の電気自動車の関税率を現在の25%から4倍の100%に引き上げるほか、EV用リチウムイオン電池と鉄鋼・アルミニウムに対する関税も25%に引き上げる方針だ。
執筆者 : MINKABU PRESS
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