【本日の見通し】ドル円の重さを確認
【本日の見通し】ドル円の重さを確認
昨日の市場では日銀会合を受け、大きな振幅を経て149円台を付けた。日銀は3月以来の追加利上げを実施。この後の利上げ継続方針も示したことで円買いが広がった。植田総裁会見は予想以上にタカ派との印象が強く、円買いとなっている。
その後米FOMCの声明でインフレの鈍化を確認とされたことを受けて、いったんドル買いとなり151円台を回復したものの、パウエルFRB議長が9月利下げ開始の可能性に言及したことでドル安となり、149円台を再び付けている。
これまでのドル高円安の材料となっていた日米の金利差が今後急速に縮小していくと見られる中で、トレンドの転換が見込まれる。日銀会合後は151円60銭台を付けたあと、153円80銭台を付け、その後下げる。海外市場に入って149円台を付けた後、151円台を回復し、再び149円台と、振幅が目立つ展開。売りポジションが溜まりにくくなっており、大きな下げの後ではあるが、まだ下げ余地がありそう。
151円近くが重くなる可能性がある。上値の重さを意識しながらの展開か。
クロス円も同様で基本的には下方向のリスク。ユーロ円は162円をしっかり割り込むと売りが出そう。
ユーロドルは1.0850がやや重い印象。ただ基本的には明日の米雇用統計待ちか。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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