ドル円、158円付近での推移 ドル自体も上値の重い展開=NY為替序盤
きょうもドル円は上値の重い展開となっており、158円ちょうど付近での推移となっている。東京勢が祝日で休場の中、157円台に入ると買い戻しも出るようだが、以前のような上値を目指す動きは後退している。
先週の財務省による介入観測で円売りを仕掛けにくいほか、先週のインフレ指標を通過して、市場はFRBの利下げ期待を高めており、ドル自体も上値の重い展開が見られている。アジア時間にドル買い戻しが見られていたものの、NY時間にかけてドルは再び軟調に推移している。
週末にトランプ前大統領が狙撃されたが、耳にけがを負ったものの命に別状はなく、未遂に終わった。市場は11月の選挙に向けてトランプ氏と共和党の世論調査がさらに上昇する可能性もあると推測。今回の事件はトランオプ氏に有利に働くと見られているようだ。これを受けて週明けのアジア時間のドルは買いが優勢となっていた。
トランプ政権が再び誕生すれば、拡張的な財政政策や関税引き上げを実施するとの見通しを反映していたようだ。米国債利回りも上昇している。なお、米30年債利回りが1月31日以降で初めて2年債を上回った。
本日はワシントンのエコノミック・クラブにパウエルFRB議長が登壇し、インタビューを受ける。先週の議会証言とほぼ変わらないトーンと思われるが、注目される。日本時間の16日午前1時半頃に開始予定。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
15日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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